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【防災インタビュー】出雲大社のまち 出雲 vol.1

今回の専門家

稲根 克也(いなね かつや)
出雲観光協会

プロフィール

私は現在、島根県出雲市にある出雲観光協会に勤めています。出雲の観光をPRしたり、旅行商品を作ってお客さまに来ていただくというような仕事をしています。この観光協会の仕事に携わって5年目になりますが、それまでは観光とは全く別の分野で、出雲大社がある大社町の町役場に勤めていました。その後、大社町と出雲市が合併しまして、出雲市役所に勤めておりましたが、5年前に出雲市役所を辞めて、現在は出雲観光協会で働いています。

出雲で生まれ育って、60年間出雲で暮らし、歴史文化に関わる仕事をずっとしてきたので、専門家ではありませんが、出雲の歴史や文化については、他の人よりは知っているという感じです。

出雲のまち

出雲は島根県にあります。島根県というのは、東西にとても長い県で、そのどちらかというと中央より少し東部に出雲市があります。出雲市は、大社町などが平成17年に合併して人口17万の都市になった、出雲大社があることでも知られた、歴史文化に根差した、自然に恵まれた地域です。

出雲大社(いずもたいしゃ)というのは通称で、正式には出雲大社(いずもおおやしろ)と言います。出雲大社の御祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、「だいこくさん」としても親しまれています。出雲大社は縁結び神としても全国的によく知られており、縁結びの総本山としても有名です。この大国主という神様は、出雲国を造った国造りの神様として神話にも出てきますが、医薬の神、農業の神、いろいろなお顔をお持ちの神様です。

普通「縁結び」というと男女の縁のことを皆さんは考えられるかとも思いますが、「人と人の縁」や「仕事との縁」など、世の中の全ての縁を結ぶのが「縁結び」で、旧暦の10月に出雲大社に全国の神様がここ出雲に集まり、会議をされて縁を結ばれると、いうことになっています。

神無月と神在月

出雲では、旧暦10月に全国の神様がこの出雲大社に集まられて会議をするということで、2022年は11月3日が「神迎祭」、神様をお迎えする日になっています。そして4日から1週間が「神在祭」と言って神様が会議をされる期間となります。全国的には、旧暦の10月は「神無月」と言って、神様がいない月と呼ばれます。

この時期は神様が全員出雲大社に行ってしまうので「神無月」なのですが、出雲だけは「神在月」と言って神様がいらっしゃる月となっています。旧暦の10月10日が神迎祭となっていますが、現在の暦では10月の下旬くらいの時期になります。出雲では、新暦の10月、11月を「神在月月間」ということで、いろいろPRしています。

この神迎祭は、出雲大社のすぐ近くの海岸、稲佐の浜で行われますが、例年は1万人ぐらいの方が来られます。ただ、昨年、一昨年はコロナ禍ということで、無観客で執り行われました。今年がどうなるかはまだ分かりませんが、このゴールデンウィークには、たくさんの方が来られており、コロナ禍前の8割、9割ぐらいいらしていただきました。

通常は、6月にかけては、観光客は少し減るのですが、今年は現在も結構大勢の方が大社を訪れてくださっています。東京からですと、飛行機で2時間ぐらいですので、神在月には、ぜひ皆さまにお越しいただいて、お仕事や人のご縁をつながせていただきたいと思っています。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改訂して掲載しています。