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ドラえもんも待っている「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」

「幼きあの頃」を思い出した大人が子どもに戻って、1日中楽しめる。
F先生のまんがへの想い、家族への想い、世界中の子どもたちへの想いが垣間見れる。
「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は、そんなお出かけスポットです。

■F先生作品が集う「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」とは?

長く人々に愛される、文字通り国民的なキャラクターである「ドラえもん」。その生みの親である藤子・F・不二雄先生(以降F先生)のミュージアムが、川崎市生田にあります。F先生である藤本弘さんは、藤子不二雄Ⓐ先生である我孫子素雄さんと「藤子不二雄」名義で1954年より本格的に活動を開始。その二人の出逢いは、なんと小学校にまで遡ります。上京して手塚治虫先生の部屋に住んでいたというトキワ荘でのお話は有名ですが、「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」「パーマン」が生まれたのはF先生がトキワ荘から川崎市生田に引っ越してから……ということはあまり知られていません。 F先生は亡くなられる時までの35年間を川崎市生田で過ごしており、同地に長年住まわれた経緯と正子夫人の想いから、生田緑地のほど近くに藤子・F・不二雄ミュージアムがあるのです。

■Fワールドへの誘い

登戸駅から出ている直通バスは、専用のラッピングシャトルバス。そのナンバーは2112で、これはドラえもんの誕生年。また、ミュージアム正面のガラス部分は、ドラえもん1話のコマ割りそのままになっています。バスを降りてすぐの受付から中へ入ると、「笑いの壁」と名付けられた白壁にドラえもんやのび太たちのレリーフがお出迎え。エントランスで、展示物の情報を聞ける「おはなしデンワ」を受け取って先へ進みます。ここにはコインロッカーやベビーカー置き場もあるので、必要に応じて利用しましょう。

■「先生の部屋」がある1階のご紹介

1階にあるのは、F先生の横顔を背景に代表作のカラー原画が飾られている「展示室Ⅰ」、F先生の足跡を辿る廊下「ヒストリーロード」、そして仕事場を再現した「先生の部屋」。この「先生の部屋」は趣向が凝らしてあって、机の上には実際に使用された筆記用具や資料が。スミロドン(サーベルタイガー)やディプロドクスの化石も置かれています。中でも圧巻なのは、机の上空に展開されている「先生の頭の中」を表現したかのような一階二階を抜いたスペース。膨大な数の本やおもちゃなどの資料とともに、階段に沿って先生の私物が展示されています。確認できなかったのですが、バントラインスペシャルなどもどこかにあるかも知れませんね。

■「きれいなジャイアン」はここ! 2階のご紹介

階段を上った場合、2階で最初に出るのは「どうぶつたちの部屋」。その先にある大きなどこでもドアをくぐると、「展示室Ⅱ」の企画展スペースがお目見え。取材した時には、「『キテレツ大百科』×『ドラえもん』江戸時代の発明と未来のひみつ道具」というテーマで「キテレツ大百科」と「ドラえもん」の原画を展示して、発明と道具を比較していました。キテレツとコロ助の出逢いの場面を貴重な原画で見られるという、ファンにとってはたまらないスペースです。そして展示室Ⅱの奥には、一部に根強いファンを持つ「きれいなジャイアン」と会える「きこりの泉」が。新緑、深緑、桜の季節も紅葉の時期にも、とても映える撮影ポイントです。

展示室Ⅱへ一度戻り順路を行くと「先生のにちようび」と名付けられた通路があって、F先生の日常、ご家族との交流で作られた創作物などが並んでいます。「作品」とはまた違った優しさにあふれたスペースなので、「泣きそうになった」というファンもいるほど。通路を抜けておはなしデンワを返却したら、F先生の漫画を楽しめるスペースとキッズスペースが。キッズスペースには授乳室も完備されています。このフロアには、オリジナルの短編映像が楽しめる「Fシアター」とSF(すこしふしぎ)を楽しめる広場があります。「みんなのひろば」は2019年に改装されており、現在は野比家の模型をタブレット端末で映すことでキャラクターが動き出す「すこしふしぎ」が設置されていました。

■緑豊かなはらっぱ、3階のご紹介

3階にある「はらっぱ」は、生田緑地の自然を活かしたスペース。ドラえもん世界の空き地の土管やどこでもドアといったお馴染みの場面の奥には、ピー助に乗ったのび太とドラえもんの姿も。さらに、ピー助たちの後ろにあるしげみの中には、こっそりこちらを見つめるバウワンコ像の姿が。また、他のしげみの中にはキー坊が隠れています。寝っ転がるパーマン1号と2号を見ながら通路を渡ると、その先にはドラミちゃんとQ太郎・O次郎が。ベンチにはコロ助が座っており、人気の撮影スポットとなっています。またどこかに「ころばし屋」がいるので、時間があれば探してみましょう。

3階のカフェと藤子屋、そして1階のミュージアムショップについては次のページでご紹介します。

※ 「入館チケットはローソンのみで購入可能」というシステムなので、行かれる方は事前に購入する必要があります。