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酉の市で賑わう目黒のお酉様!「大鳥神社」【都市伝説ツアーズ】

大鳥神社

都市伝説の語り部で放送作家でもある怪奇ユニット「都市ボーイズ」の2人(以下、岸本さん、はやせさん)が目黒区内の名所や伝説のスポットを訪れる観光バラエティー番組「都市ボーイズの都市伝説ツアーズ in めぐろ」。

今回は目黒区最古の神社、大鳥神社をご紹介します。11月に「酉の市」が行われることでも有名な大鳥神社。806年に創建された歴史の深い神社です。

「大鳥」という社名は、主祭神である日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなった際、白鳥の姿になって飛び立ったことから名付けられました。

はやせさん伝授!粋な熊手の買い方とは

大鳥神社
引用: YouTubeチャンネル「都市伝説ツアーズ in めぐろ」

江戸時代から続く酉の市は11月に行われます。当日は商売繁盛を願う人たちで華やかに賑わい、誰もが縁起物とされる熊手を買い求めます。

ここで、はやせさんが粋な熊手の買い方を披露。その方法は商品を値切り、値切った分の金額を商人に差し出すというもの。これには岸本さんも「粋だねぇ!」

酉の市は浅草にある鳳(おおとり)神社から伝わったもの。もともとは農具や収穫物が並ぶ「農具市」でしたが、やがて酉の市へと形を変えていきました。そこで農具として売られていた熊手が、現代では縁起物として担がれるようになったのです。

信仰を守るための工夫「切支丹灯籠」

大鳥神社

境内には肥前島原藩主の家から移されたという石灯籠があります。これは「切支丹灯籠(キリシタンとうろう)」という灯籠で、竿石の下に仏像形のイエス像が彫られているのです。キリシタンへの弾圧が厳しい時代、彼らはこれを信仰の対象としていました。

このような信仰の工夫は日本全国で見られるそうです。

空襲を免れた御神木と、櫛に感謝する櫛塚

大鳥神社

年代不詳の御神木は、昭和5年に境内に移されたもの。空襲で焼かれた跡がありますが、現在も逞しく息づいています。

境内には櫛塚という石碑もあります。櫛塚は髪の美しさや髪をとかす櫛に感謝するため、美容師の協会によって奉納されました。

昔は艶のあるきれいな髪を濡れたカラスに例えて「濡烏(ぬれがらす)」と表現していました。大鳥神社に櫛塚があるのは「鳥」というキーワードが関係しているのかもしれません。

福をかき集める熊手の由来

大鳥神社
引用: YouTubeチャンネル「都市伝説ツアーズ in めぐろ」

境内にある神楽塚には、酉の市での太々神楽「熊手の舞」が奉納されます。

ところで、なぜ熊手は福をかき集めるのでしょうか。それは日本武尊が静岡の焼津で、豪族に火攻めにあったことに由来します。日本武尊は持っていた草薙剣(くさなぎのつるぎ)で草を刈り、熊手で草をかき集め、迎え火を焚いて難を逃れました。

そのため熊手は火除けのお守りとして信仰を集めましたが、やがて金銀財宝や福をかき集めるという意味に発展したようです。

ちなみに、はやせさんのご家庭にも大きな熊手が飾ってあるそうですよ。

大鳥神社 とは

大鳥神社
引用: YouTubeチャンネル「都市伝説ツアーズ in めぐろ」

平安時代初期の806年に創建された目黒区最古の神社。祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神とし、国常立尊(くにのとこたちのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなのひめのみこ)を合祀している。毎年11月に開かれる酉の市が有名でその際には太々神楽「熊手の舞」が奉納される。

仙台に実在した福の神!むりやり都市伝説

今回の都市伝説は、福の神とも言われる仙台四郎さんについて。仙台さんは宮城県仙台市に実在した人物です。

仙台さんは店先に箒(ほうき)があると店前を掃き、店先に柄杓があると水をまきました。やがて彼が掃除をした店は繁盛するようになり、仙台の人々は彼を「福の神」と呼ぶようになりました。

仙台さんに掃除をしてほしいがため、あらゆる店が玄関に竹ぼうきを置くようになりましたが、仙台さんは自分で選んだお店しか掃除をしなかったそうです。

仙台の商店には至るところにあるという仙台四郎さんのグッズ。仙台に行かれる方は、目にすることがあるかもしれませんね。

\目黒区最古の神社を、ぜひ動画でご覧ください!/

【都市伝説ツアーズ公式YouTubeチャンネル】
企画:一般社団法人 めぐろ観光まちづくり協会
制作:イッツ・コミュニケーションズ株式会社

大鳥神社

■住所
東京都目黒区下目黒3-1-2

■URL
https://www.ootorijinja.or.jp/

※本記事の内容は公開時点での情報です。公開後の時間経過により名称や情報等が異なる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

(映像公開日:2023年5月16日)