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「まずはヘッドランプだね。」(山登りのススメ)

夏が終わり金木犀の香りが漂い始めると 「あー秋だなぁ」なんてちょっとしみじみと思う。
派手な夏に比べると地味で渋い季節の秋。
渋い僕は秋になると「おー山でも行くかなぁ!」なんて思うのだ。
やっぱり登山を始めアウトドアは秋に限る。
景色もいいし、気温も過ごしやすいし、なにより虫が少ないのがいい。

学生時代に山岳部に入り、日本の山という山をたくさん登ったのだけれども、一番最初に登った山、というか山に登った一番古い記憶は高尾山である。

多分、まだ小学生になったばかりか、まだ入る前か…。僕と両親と祖父母、あと弟がいたかな。
僕は意気揚々と先頭を歩き、皆より先を歩いてた。それに負けじと弟もついてきた。
幼い僕と弟を心配してか、婆ちゃんも僕らと一緒に歩いた。

しんどかったんだろうなぁ。
だけど、すごく楽しかったし、誇らしかった。
大冒険だった。

婆ちゃんや爺ちゃんもたくさん褒めてくれた。
「えらいのぉ。一人で登れたねぇ。もうお兄ちゃんだねぇ。」
「全然平気だよ。まだ登れるよぉ。」

どこでもお弁当を持っていく家庭で育ったので、もちろんここでもお弁当だった。
おにぎりと唐揚げが美味しいんだ。

頑張りすぎた僕はもちろん帰り道は半分眠りこけるほど疲れた。
もしかしたら帰りはケーブルカーだったのかもしれない。帰りのことはあまり覚えていない。
高尾山登山。これも秋だった気がする。

高尾山。今でも時々登りにいく。
子供のいない僕は愛犬を連れて行ったり、一人で登ったり。
山とは言えないほど低い山だけど、自然が豊かでなかなかいい。
あの頃、頂上の売店の蕎麦やアイスクリームなんかが食べたくて、食べてる人達を見ると、とても羨ましいなぁ、なんて思っていたのだけれども、僕も今じゃ弁当派である。もしくはカップラーメン。もちろんシーフード味ね。こいつとおにぎりが抜群に合うんだ。

子どもがいる人はこの秋、登山なんかどうだろう。
新しい発見があるかもしれない。
なんせ、子どもってのはよくわからない生き物なのだ。僕らには持っていないアンテナを持ってる。
それを見守るだけでいいのだ。
大きな木に反応するかもしれない。
小川に反応するかもしれない。
未知なのだ。

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ただ登山をするにあたって気をつけなくちゃいけないのは、低くても高くても、簡単でも難しくても
短くても長くても危険があるっていうこと。
その危険に対して対処できるように最低限のモノは持って行ってほしいなぁ。
もちろん色んなモノがある。それこそアレもコレもと持っていけば莫大な量になってしまう。
こういう時、あると便利なモノは持っていかないで、ないと困るモノを持っていくのがいい。

僕が必ず持っていくモノのなかに、ヘッドランプがある。
これは山に限らずアウトドア・旅行、旅には欠かさず持っていく。むしろこれさえあれば何とかなるとまで思ってる。

日帰り登山でもアクシデント、例えば転んで捻挫なんかすると、時間をロスして下山する頃に真っ暗なんてことも考えられる。真っ暗だと何も出来ない。なのでヘッドランプは必須だね。出来れば人数分ほしい。
ただのランプじゃなくてヘッドランプね。両手が使えるから。
アウトドアで使えなくても、震災や停電などのいざという時にも使えるし、持ってて損はない。
アウトドア用品はいざという時に使えるのでとても便利なのだ。そういってドンドンモノは増えるんだけどね(笑)

まずはヘッドランプ!!
昔の山登りの人は「リヒト」なんて呼び方をする人達もいる。
アウトドア用品屋さんで「すいません、リヒトくださーい。」なんて言うとちょいと玄人っぽくてカッコいいかもしれないぜ!