まだまだ終わりの見えないコロナ禍。そんな時代に妊娠し出産を控えているママたちが、自身にとって最高の妊娠期を過ごし、出産を乗り越えられるいくつかのポイントを紹介します。
実際に私もコロナ禍で妊娠、出産しました。たくさんの制限や不安が増すこともあったので、これから出産するママの参考になればと思います。
病院によって対策はさまざまですが、一般的にとられている対策を前提にお伝えしていきます。
出産場所の確保と備え
まず、出産場所の確保を明確にしましょう。
里帰り出産する予定の方は受け入れ先の病院とよくご相談ください。日々社会情勢が変わる中、医療側も様々な対策を講じています。妊婦健診に行くたびに、対策が変わることも少なくありません。
里帰りの場合は、里帰りできる場合とできない場合と両パターンでの準備や、家族やサポートの準備が必要となります。突然状況が変わる場合もあります。いずれの状況になっても、母子の安全を考えて家族で話し合うことをお勧めします。
また家族全員でしっかりと感染対策を行うことが、健康に安心して妊娠期を過ごすポイントになります。
1人で受ける妊婦健診
次に妊婦健診の制限についてです。
産科に限らず、密になる状態を避けるために付き添いを最低限にしている病院がほとんどです。通常であれば、妊婦健診にパートナーが付き添い一緒にエコーを見たり、先生と普段気になる点などを相談したりできますが、今は基本的には1人で受診するスタイルが主流です。
その場合も家族に報告して楽しめるように、DVDに録画してくれる病院やエコー写真をくれる病院もたくさんあります。そういったサービスがない場合も健診の状況を家族にしっかりシェアして、赤ちゃんの成長やママの身体の変化を理解し合いましょう。
出産の立ち会い
そして出産です。
出産の立ち会いや産後の面会などは、病院によって大きく差があると聞きます。「入院から退院まで一切の面会禁止」「分娩時のみ・分娩直後30分のみ立ち会い可能」など対策が分かれています。自身の病院がどうなのか確認しておきましょう。
いずれの場合も病院が母子の安全を第一に考えての対策です。期待通りにいかないことも多々ありますが、そこは安全第一を合言葉に乗り越えましょう。
出産に家族が立ち会えないとなると不安が募るかもしれませんが、大丈夫です。出産を経験したママたちは声を揃えて、「初めは不安だったけど、痛みが増すにつれて立ち会いどうこうよりも、とにかく助産師さんにそばにいて欲しかった。」と振り返っています。これはコロナ禍前にも聞かれたことです。
制限のなかでメリットも
何かと制限のあるコロナ禍ですが、 ママたちは 共に戦った意識からか仲良くなりやすい気がします。コロナ禍で両親学級やマタニティクラスが閉鎖になり、オンライン受講になったりしているため、ママ同士の交流が減っているのも要因かもしれませんね。
面会制限されている場合も、今はビデオ通話などオンラインで赤ちゃんやママの様子を家族や友達に伝えることができます。
また面会制限で赤ちゃんと2人になることで、入院中に赤ちゃんのリズムに合わせて生活する練習がしやすいのはとても貴重だと思います。
助産師さんや看護師さんとのコミュニケーションの機会も増え、心配事や不安な気持ちを聞いてもらったり、安心して退院できるよう質問したりできます。
不安はためずに過ごそう
コロナ禍ならではの妊娠、出産を迎えられるママたち、たくさんの制限があり思い通りにいかずにモヤモヤすることもありますね。身体の変化やホルモンの変化によって、普通でも心身が不安定になる妊娠、出産。コロナ禍でさらに不安も増すと思います。
身体の不調や不安なことは病院でしっかり診てもらいましょう。気持ちの不調や不安はため込まずに、 誰にでもいいので話したり、日記に書いてアウトプットしていくことが大切です。
赤ちゃんに話しかけるのもいいですね。きっと「ボク、私は元気だよ!」と力強くお腹を蹴ってくれることでしょう。
自分が産まれた時の担当助産師さんの話を母親から聞き、
小さい頃から助産師に憧れを持つ。
現在、助産師歴10年。
現在は都内某有名産院で働いている。
趣味は食べること。