に投稿

赤ちゃんとの夏の過ごし方~お出かけと暑さ対策~【助産師コラム】

赤ちゃんの夏のお出かけと暑さ対策01

8月に入り、これからどんどん気温が高くなっていきますね。
赤ちゃんを連れての外出は、暑さ・紫外線対策や虫除けなど気をつけないといけないことがたくさんありますよね。

今回は赤ちゃんと夏のおでかけ時の対策、暑さ対策をお伝えします。

赤ちゃんとのおでかけ時におすすめグッズ

普段の荷物に加え、夏用のグッズが必須ですね。
もしもの時に備え、こちらのグッズを持っていると安心ですよ。

  • 虫よけ
  • ポータブル扇風機
  • 水分補給用の飲み物(ミルク、水、麦茶)
  • 保冷剤
  • 帽子
  • お着替え
  • タオル/ガーゼ

赤ちゃんの虫刺され対策

赤ちゃんの夏のお出かけと暑さ対策02

「トラブルから守る!赤ちゃんの夏のスキンケア」の記事でお伝えしたように、赤ちゃんはとても汗っかきです。
蚊は汗の匂いに反応するので実は赤ちゃんは蚊に刺されやすいんです。
月齢に応じた赤ちゃん用の虫よけスプレーやクリーム、非接触タイプの虫よけアイテムも市販されていますので、おでかけの際にはぜひ活用してみてください。

【タイプ別虫よけのポイント】

クリーム、ジェルタイプ
しっかりと全身くまなく塗布できるので、おでかけ前に塗布しておくと楽です。

スプレータイプ
服や帽子、ベビーカーや抱っこ紐にも使用できます。
スプレータイプを使用する際は赤ちゃんが吸い込んでしまわないように手にとって塗ったり、口や鼻を軽くガーゼやタオルでカバーして使用しましょう。

シールタイプ
直接肌に使用することに抵抗がある場合は衣服などに貼るシールタイプの活用がおすすめです。

虫に刺されてしまった場合は、「赤ちゃんとの夏の過ごし方~虫刺されと夏にかかりやすい病気について~」の記事を参考にしてみてください。

赤ちゃんの暑さ・紫外線対策

赤ちゃんの夏のお出かけと暑さ対策03

ベビーカー、抱っこ紐、車移動か徒歩かなど、移動手段によって暑さ対策が異なります。

【移動手段別の対策】

・ベビーカーの場合

街でもよく見かけるのは、ベビーカーにポータブルの扇風機を付ける対策です。ベビーカーは地面から近く照り返しの熱がこもり暑くなってしまうため、扇風機で風を送ってあげるのは良いですね。
ベビーカーカバーで紫外線防止するのもおすすめです。

おくるみで紫外線対策する場合はガーゼ素材の通気性のいいものを使用し、赤ちゃんに直接かけるのではなく、フックなどを活用してベビーカーにかけるようにすると熱がこもらないで赤ちゃんも快適に過ごせますね。

紫外線対策では日焼け止めクリーム以外にも帽子をかぶせるのも良いですよ。

これはNG!
夏に、おくるみをぐるぐるに巻かれた状態でベビーカーに寝ている赤ちゃんもよく見かけます。これでは赤ちゃんは暑くても身動きが取れません。熱中症対策のためにも外出時はおくるみでぐるぐる巻きは避けましょう。

・抱っこ紐の場合

抱っこ紐は通気性の良いメッシュタイプがおすすめ。
保冷剤を抱っこ紐のポケットに入れたり、ガーゼで巻いて首元に添えることで少しでも熱がこもるのを防ぐこともできます。

車の場合

チャイルドシートやベビーカーに装着できる冷感パッドを使用したりエアコンで空調を調整して、体感温度や車内温度を適切に保ちましょう。
直射日光が当たらないようサンシェードやシールドを活用することも大切です。

【外出時の水分補給】

外出中はこまめな水分補給も大切です。
離乳食が始まる前であれば、授乳やミルクの時間を確保できるスケジュールでの外出プランや場所選びを。離乳食が開始されているのであれば、水分補給をこまめに行うように心がけましょう。

ミルクが足りなくなってしまうこともあるので、外出先のドラッグストアなどを事前に調べておくと安心です。

飲み物について
ミルク以外での水分補給は水か麦茶で十分です。
糖分が含まれている経口補水液やスポーツドリンクは赤ちゃんの積極摂取はおすすめしません。各製品の成分などをご確認ください。

赤ちゃんにマスクは必要?

コロナ禍でのお出かけ、感染予防も気になりますよね。
日本小児科医会からも提唱されているように、2歳未満のお子さんにマスク着用の必要はありません。

2歳以上のお子さまはマスク着用時にもしっかり保護者の管理が必要です。
マスクを着用すると呼吸がしづらく不快感があるし、暑い季節には熱がこもり熱中症のリスクも上がります。荒い呼吸になっていないか、唇の色は悪くないかなどしっかり注意して見ましょう。

赤ちゃんが暑がっているときの見分け方

赤ちゃんの夏のお出かけと暑さ対策04

赤ちゃんが暑いのか寒いのかを判断する際は手足先ではなく、体の中心部(お腹や背中など ) に触れてください。触れた時に冷た過ぎないか、暑過ぎないかをチェックしましょう。

また大人と同様に、暑いと汗が出ます。汗をかいていないか、下着が汗で湿っていないかなどを確認してあげるといいですね。

暑さに加え感染予防対策もあり普段より注意が必要な夏のお出かけですが、しっかり準備と対策をし、楽しいお出かけになりますように。

に投稿

赤ちゃんとの夏の過ごし方~虫刺されと夏にかかりやすい病気について~【助産師コラム】

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について01

8月に入り、これからどんどん気温が高くなっていきますね。
夏は虫刺されや病気など気をつけないといけないことがたくさんあり、心配なパパ・ママ達も多いと思います。

今回は赤ちゃんの虫刺されと、夏にかかりやすい病気の予防と対策についてお伝えします。

蚊に刺された場合の対処法

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について02

蚊に刺された場合は、しっかりと患部を水で洗い流してください。
掻きむしって細菌が入ってしまうと化膿したり悪化する恐れがあるので日頃から爪を短く切っておきましょう。

まれに蚊に対して発熱や患部が大きく腫れ上がるなどのアレルギー反応を起こす場合があります。そういった場合は放置せず小児科やアレルギー科を受診してください。

とびひにかかった場合の対処法と予防

虫に刺された箇所を掻きむしってしまうと「とびひ」にかかる恐れがあります。

基本的には健康な肌には感染しませんが、肌のバリア機能が低下している状態で感染する可能性があるものです。したがって普段から皮膚を綺麗に保ち適切なスキンケアを行うことが予防につながります。

「とびひ」とは?

「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といわれる皮膚トラブル。
虫刺されや汗疹などの患部を掻きむしったり触ったりした際に傷口から細菌が入ることで感染する。
原因となる細菌も珍しいものではなく、普段から身体にある常在菌である。

とびひにかかった場合は患部を清潔に保つことが大切です。
赤ちゃんや子どもは掻くことを我慢したり気をつけたりすることは難しいので、さらに傷口を悪化させないように日頃から爪は短く整えておきましょう。

通気性の良い素材(綿など)の薄手の長袖を着用し、直接掻くのを予防したり、保育園などで他の子ども達が触ってしまったりするのを予防することもできます。

これからどんどん熱くなるので、長袖を着用するのは室内で涼しく過ごせる場合にしてください。
長袖着用が難しい場合は、ガーゼや包帯で保護する方法やアームカバーやスモッグを活用しましょう。

日頃からスキンケアで予防し、悪化する前に早期受診することで早期治療につながります。

赤ちゃんが夏にかかりやすい病気に気づくには

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について03

乳児〜5歳未満の子どもが夏に罹りやすい病気の代表的なものに「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」があります。発熱があり、口腔内が腫れたりプツプツと水疱ができるという症状です。

自身の体調を言葉で伝えることのできない赤ちゃんの時期は、ご家族から見て「なんだか普段と違うな」という観察の視点が大切です。

  • ぐったりしている
  • 機嫌が悪い
  • おっぱいやミルクの飲みが悪い
  • 離乳食の食べ方が違う

こういった、普段の様子と違う場合は注意深く観察してください。
赤ちゃんの時期は病気でなくてもこういったことが多く起こりますが、発熱やその他の症状が見られる場合は早めに病院を受診しましょう。

日常でできる予防

予防として「家族の手洗い・うがい」は基本ですが、赤ちゃんも外出から帰ってきた時やご飯の前などにしっかり手洗いをしてあげてください。

幼児のうがいについて

一般的にうがいは2歳から4歳頃にできるようになると言われていますが、このうがいは歯磨き時のうがいであって、感染予防の「ガラガラうがい」ができる子は3歳で約半数程度とも言われています。
個人差もあるので、お子さんが興味を持ったり真似をしている場合はその時期から積極的に練習をしてみるといいでしょう。

また、感染症は大人でも罹る可能性がありますので大人も一緒にしっかりと予防していきましょう!

日頃からしっかりと対策をして、夏も楽しく快適に過ごせますように。

に投稿

トラブルから守る!赤ちゃんの夏のスキンケア【助産師コラム】

赤ちゃんの夏のスキンケア_MV

気温も上がり湿気でジメジメ、おでかけ時の紫外線も気になる季節がやってきました。
汗っかきの赤ちゃんは夏になると汗疹(あせも)や、おむつかぶれができやすくなります。

そこで今回は「赤ちゃんの夏のスキンケア」についてお伝えします。

赤ちゃんのスキンケアの基本は「保湿」

赤ちゃんの夏のスキンケア_保湿

汗を出す汗腺は、赤ちゃんと大人はほぼ同じ数あります。
あの小さなカラダに大人と同じ数の汗腺があるということは、それだけ汗っかきになりますし、適切なスキンケアをしていないとトラブルになりやすいということですね。

大事なポイントは、赤ちゃんのスキンケアの基本は「保湿」ということです。

「汗っかきで蒸し蒸ししてるのに保湿? ベビーパウダーで乾かしておく方がいいんじゃない?」と思われる方が多いと思います。

なぜ暑くジメジメした夏も保湿が大事なのでしょうか?

赤ちゃんの皮膚はまだ外部からの刺激に対してのバリア機能が未熟で、皮膚自体も薄いです。また、ジメジメした夏でも、冷房が効いている部屋や紫外線など、乾燥している環境が多くあります。
乾燥しているとさらにバリア機能が弱軟化し外部からの刺激に対しての抵抗力が弱くなり、さまざまなスキントラブルが起こりやすくなります。

加えて昨今の研究では、乾燥してバリア機能が弱った皮膚からアレルゲンが体内に入ることでアレルギーを引き起こしやすくなると言われています。

適切なスキンケアをすることでキレイで丈夫な肌をキープできますし、アレルギー対策にもなります。

これが夏でも保湿が大事な理由です。

赤ちゃんのおすすめ汗ケア<清拭>

赤ちゃんの夏のスキンケア_汗ケア

赤ちゃんはとても汗っかきです。
特に夏は睡眠中にシーツが濡れるほど汗をかきます。

睡眠中以外にも抱っこ紐などで大人と接している部分や 、 授乳中に触れ合う部分などは赤ちゃんだけでなく大人も汗疹ができるほど。
なので、以下の基本の対策を徹底することが大切です。

  • 衣服は、通気性が高く汗をスピード吸収して速乾性の優れているものを着用
  • 夏場は冷房を活用し適切な室温で過ごすこと
  • 汗をかいたらこまめに汗を流したり、お着替えをすること

しかし、1日に何回もシャワーする時間や余裕がなかなか確保できない日もあるのではないでしょうか。

そこでオススメなのが清拭(せいしき)です。
ガーゼを濡らし絞ったもので皮膚が重なってる部分や背中やお腹などを拭きます。拭いた後に保湿するとなお良いです。
おむつ交換のタイミングに一緒に行うと良いですね。

赤ちゃんにおすすめの保湿剤について

赤ちゃんの夏のスキンケア_保湿剤

今は病院で処方される薬品以外にもさまざまなオーガニックベビー製品が手に入りやすくなっています。スキントラブルが特にない状態での保湿ケアであれば、使用前にパッチテストを行い異常がなければ使用して良いでしょう。

何かしらスキントラブルがある場合や、普段からスキントラブルを起こしやすいお子様の場合は必ず医師に相談してから使用してくださいね。

同じ製品でも、こっくりした軟膏やクリームタイプ、サラサラした乳液タイプやローションタイプがあります。夏場でベタベタしやすい時には乳液やローションタイプが使いやすいです。

赤ちゃんの紫外線対策「日焼け止めや注意点」

赤ちゃんの夏のスキンケア_日除け

外出で紫外線に当たる時間が長いときは、日焼け止めや衣服で紫外線対策しましょう。

赤ちゃんは何でも口に入れます。日焼け止めを手や指に塗った場合も、口に入れ舐めてしまう恐れがあるので、日焼け止めは必ずベビー用のものでお子様に合うものを使用しましょう。気になる場合は日焼け止めではなく衣服や帽子などで日除け対策をするのもいいですね。

そして日焼け止めを塗った場合はしっかり石鹸で洗い流しましょう。日焼け止めが残っていると皮脂が詰まり、スキントラブルに繋がる可能性があります。

スキンケアと一緒に、赤ちゃんの爪切りも行いましょう。赤ちゃんはスキントラブルで痒みが出たり、気になることがあると掻いてしまいます。掻かないようにするのは難しいので、掻いて傷付けないように爪を短くして予防することが大切です。

適切なスキンケアと予防で、健やかに夏を乗り切りましょう!

に投稿

コロナ禍での妊娠・出産について【助産師コラム】

コロナ禍での妊娠出産について_助産師コラム

まだまだ終わりの見えないコロナ禍。そんな時代に妊娠し出産を控えているママたちが、自身にとって最高の妊娠期を過ごし、出産を乗り越えられるいくつかのポイントを紹介します。

実際に私もコロナ禍で妊娠、出産しました。たくさんの制限や不安が増すこともあったので、これから出産するママの参考になればと思います。
病院によって対策はさまざまですが、一般的にとられている対策を前提にお伝えしていきます。

出産場所の確保と備え

まず、出産場所の確保を明確にしましょう。

里帰り出産する予定の方は受け入れ先の病院とよくご相談ください。日々社会情勢が変わる中、医療側も様々な対策を講じています。妊婦健診に行くたびに、対策が変わることも少なくありません。

里帰りの場合は、里帰りできる場合とできない場合と両パターンでの準備や、家族やサポートの準備が必要となります。突然状況が変わる場合もあります。いずれの状況になっても、母子の安全を考えて家族で話し合うことをお勧めします。

また家族全員でしっかりと感染対策を行うことが、健康に安心して妊娠期を過ごすポイントになります。

1人で受ける妊婦健診

次に妊婦健診の制限についてです。

産科に限らず、密になる状態を避けるために付き添いを最低限にしている病院がほとんどです。通常であれば、妊婦健診にパートナーが付き添い一緒にエコーを見たり、先生と普段気になる点などを相談したりできますが、今は基本的には1人で受診するスタイルが主流です。

その場合も家族に報告して楽しめるように、DVDに録画してくれる病院やエコー写真をくれる病院もたくさんあります。そういったサービスがない場合も健診の状況を家族にしっかりシェアして、赤ちゃんの成長やママの身体の変化を理解し合いましょう。

コロナ禍での妊娠出産_検診_助産師コラム

出産の立ち会い

そして出産です。

出産の立ち会いや産後の面会などは、病院によって大きく差があると聞きます。「入院から退院まで一切の面会禁止」「分娩時のみ・分娩直後30分のみ立ち会い可能」など対策が分かれています。自身の病院がどうなのか確認しておきましょう。

いずれの場合も病院が母子の安全を第一に考えての対策です。期待通りにいかないことも多々ありますが、そこは安全第一を合言葉に乗り越えましょう。

出産に家族が立ち会えないとなると不安が募るかもしれませんが、大丈夫です。出産を経験したママたちは声を揃えて、「初めは不安だったけど、痛みが増すにつれて立ち会いどうこうよりも、とにかく助産師さんにそばにいて欲しかった。」と振り返っています。これはコロナ禍前にも聞かれたことです。

制限のなかでメリットも

何かと制限のあるコロナ禍ですが、 ママたちは 共に戦った意識からか仲良くなりやすい気がします。コロナ禍で両親学級やマタニティクラスが閉鎖になり、オンライン受講になったりしているため、ママ同士の交流が減っているのも要因かもしれませんね。

面会制限されている場合も、今はビデオ通話などオンラインで赤ちゃんやママの様子を家族や友達に伝えることができます。

また面会制限で赤ちゃんと2人になることで、入院中に赤ちゃんのリズムに合わせて生活する練習がしやすいのはとても貴重だと思います。

助産師さんや看護師さんとのコミュニケーションの機会も増え、心配事や不安な気持ちを聞いてもらったり、安心して退院できるよう質問したりできます。

コロナ禍での妊娠出産について_誕生_助産師コラム

不安はためずに過ごそう

コロナ禍ならではの妊娠、出産を迎えられるママたち、たくさんの制限があり思い通りにいかずにモヤモヤすることもありますね。身体の変化やホルモンの変化によって、普通でも心身が不安定になる妊娠、出産。コロナ禍でさらに不安も増すと思います。

身体の不調や不安なことは病院でしっかり診てもらいましょう。気持ちの不調や不安はため込まずに、 誰にでもいいので話したり、日記に書いてアウトプットしていくことが大切です。

赤ちゃんに話しかけるのもいいですね。きっと「ボク、私は元気だよ!」と力強くお腹を蹴ってくれることでしょう。

に投稿

産後の母体ケアについてのヒント【助産師コラム】

産後の母体ケア_MV

産後の母体は、妊娠出産での身体の変化やダメージを回復させるためにフル稼働している状態です。

産後6〜8週は産褥期 (さんじょくき) と呼ばれ、妊娠前の身体に戻す大切な時期です。この時期に悪露(おろ)と言われる出血があり、子宮復古をしています。この子宮復古に伴い、後陣痛がある方もいます。

よく動いた時や授乳に伴い痛みを感じられる方もいます。この痛みは子宮を元に戻すための変化なので特に心配はいりません。

ただし、生理で1番多い時の量やそれ以上の出血量がある場合、500円玉くらいの血の塊が出たり、それが続く場合は産婦人科を受診しましょう。なんらかの理由で子宮復古不全が起きている可能性もあります。

またこの時期は慣れない育児や寝不足で疲労やストレスが溜まりやすい時期でもあります。しっかり休息をとり、ボディーメンテナンスをすることが重要な時期です。

今回はそんな産後のケアについてご紹介します。

体の悩みとケア方法

腰痛ケア

産後に腰痛で悩む方は非常に多いです。
慣れない姿勢での抱っこや授乳、沐浴などで腰に負担がかかります。また妊娠中に腹筋が緩んでいることもあり、腰痛に繋がりやすい状態です。

産後まもない時期はまだ子宮が元通りではないので、お腹を締めるタイプのガードルなどは避けて、骨盤を支えるタイプのベルトや、さらしなどを活用するといいでしょう。

なかなか横になる時間はありませんが、少し時間ができたタイミングで、横になり、膝を立ててゆっくりと息を吐きながら腰をひねるストレッチを取り入れるのもいいですね。

浮腫(むくみ)ケア

産後は体に水分がたまり、足がゾウのように浮腫む方も多くいます。貧血がある方はさらに浮腫みやすい状態です。

浮腫がひどい場合でも水分制限はせず、しっかりと身体を温め、水分はこまめに摂るようにします。身体の循環を良くする事で浮腫は改善されていきます。

また貧血気味の方はしっかりと食事を摂り、鉄分を補うようにしましょう。 

産後の母体ケア_むくみや腰痛

心にゆとりを作るヒント

サービスの利用

産後はなかなか自由に身動きがとれません。買い物に行きたくても赤ちゃんを連れての買い物は大変。

栄養たっぷりの食事を摂りたくても、泣く赤ちゃんをあやしながら、寝不足で疲労たっぷりの状態では、献立を考えるのもキッチンに立つ事も大変。

そんな時は積極的に産後に利用できるサポートを活用しましょう。家事サポートや、食材宅配サービスも充実してきています。ネットスーパーなども便利です。

リラクゼーション

お気に入りのリラックス方法はありますか?

産後は外出もできず家に篭もりがちになります。
お気に入りのアロマを焚いたり、マッサージをしたり、音楽を聴いたり、リラックスしやすいクッションを用意したりなどお家で過ごす時間をちょっとだけ贅沢にしてみるのもいいかもしれません。

パートナーのサポート

この時期は、めいいっぱい自分を甘やかしてください。家族にもたっぷり甘えましょう。

パートナーの方は、頑張るママにマッサージをしたり、寒い時期などは身体を冷やさないように授乳中にちょっとブランケットを掛けてあげる、温かい飲み物を淹れてあげるなどの優しさがいいサポートになりますよ。

このように、状況によってさまざまなケアの方法があります。 気負いすぎず、無理しすぎず、産後の母体を労わってくださいね。

産後の母体ケア_リラックス
に投稿

母乳育児をしたいママたちへ【助産師コラム】

母乳育児をしたいママたちへ_メインビジュアル

「母乳育児」と聞いてどのようなイメージがあるでしょうか?

私は母乳育児に力を入れている病院で働いていた時期が長いので、出会ったママ達の多くが母乳育児をしたいと希望されていました。しかし、産後ほとんどのママ達が「母乳育児がこんなに大変だと思わなかった。」と口を揃えます。

それはどうしてでしょうか?

ママ達からは次のような声が多く寄せられます。

「母乳って勝手に出るものだと思った」
「赤ちゃんは自然と上手に吸うもんだと思った」
「こんなに乳首が痛いと思わなかった」
「赤ちゃんはおっぱい吸ったら寝るものだと思った」

実際に母乳育児は大変です。
今回は母乳育児にトライしたいママ達、母乳育児に悩むママ達に少しでも母乳育児が楽になる、楽しくなるヒントをお伝えします。

母乳育児をしたいママたちへ1

母乳育児を続けていくことで大切なこと

まず母乳育児を続けていくには「頑張りすぎない」ことが大切です。

母乳育児では3時間ごとの頻回授乳が推奨されていますが、リズムが確立するまでは3時間も空かないことがほとんどです。

それに加えて初めは母乳の分泌量と赤ちゃんが欲しがる量のバランスが合わず、それを回数で補うことになります。つまり3時間も経たないうちに泣き出し、おむつを替え、傷だらけで痛い乳首をマッサージして授乳をするというのを1日10回程繰り返します。

ママ達にとっては毎回の授乳の時間がプレッシャーになり戦いになります。
なので、無理はせずに頑張りすぎないことが母乳育児を続けていくポイントになります。

そして、少しでも早くリズムを確立するためには、赤ちゃんの欲求に母乳の分泌が追いつくことがもうひとつのポイントとなります。

そこで母乳分泌を促進させるポイントをいくつか紹介します。

母乳分泌を促進させるポイント

1. 身体を温める。冷やさない。

母乳は血液から作られます。身体が冷えていて血液循環が悪いと母乳分泌も落ちてしまいます。産後1ヶ月はシャワー浴だけになるので、バケツで足浴をしながらシャワーするなど工夫をして身体を温めましょう。レッグウォーマーや腹巻きなどもオススメです。

2. 根菜類を積極的に摂る

血液循環を良くする為に、ビタミンやミネラルが豊富な根菜類を積極的にとることで母乳分泌増加に繋がります。産後の便秘解消にも繋がりますよ。
糖類や油分は母乳を詰まりやすくすると言われていますが、極端な制限はストレスになります。常に疲れている状態で食事の楽しみまでなくなると、母乳育児も楽しくありません。バランスよく食べるといいですね。

3. 水分をしっかりこまめに摂る

授乳期はとても喉が渇きます。しっかりこまめに水分を摂りましょう。ただし、氷でキンキンに冷やした飲み物ではなく、常温または温かい飲み物をオススメします。
いつも同じ味だと飽きるので、お茶や紅茶やハーブティーなど様々なものを楽しみながら摂りましょう。

4. 相談できる相手を見つける

最後に、母乳育児を続けていく為に必要なのは相談できる相手を見つけておくことです。出産した病院でもいいです。地域の助産院でも、個人で母乳マッサージをしている助産師さんでもいいですね。

母乳育児についてネットで検索すると、様々な情報で溢れていて何が正しいか分からなくなります。
そんな中、信頼できる人がいればそれだけで心強いものです。

出産した病院に母乳外来があるのか、また保健センターなどに問い合わせてお住まいの地域に母乳外来や、出張で母乳サポートをしてくれる助産院や専門家がいるかをあらかじめ調べておきましょう。

頑張り過ぎず、無理せず、あなたスタイルの母乳育児を楽しめますように。

母乳育児をしたいママたちへ2

に投稿

マタニティブルーを乗り越えるために【助産師コラム】

最近注目されているマタニティブルーや産後うつ。
これらについて皆さまはどのような理解をされているでしょうか?

助産師として働く中での私の印象としては、程度や内容は異なりますがほぼ全例のママ達にマタニティーブルーが起こっているように思います。

これから出産される方はもちろん、育児真っ只中で頑張ってらっしゃる方、そしてそんな女性たちのパートナーを含めた家族の皆さまにも正しい認識をして、ママのよき理解者となっていただけたらと思います。

マタニティブルーとは?

そもそも「マタニティブルー」とはどういった状態を指すのかということからお話しします。

お産が終わると産後の身体にはホルモンの大きな変化があり、お産の疲れや身体の痛みが完全に回復する前に育児が始まります。短期間で産後の身体には大きな変化が起こっている状態です。さらには、慣れない育児への不安やプレッシャー、授乳トラブルや寝不足が重なります。マタニティブルーの原因は、このような様々な条件が考えられています。

マタニティブルーには、さまざまな症状があります。

  • 涙もろくなる
  • 感情の起伏が激しくなる
  • 集中が続かない
  • 食欲不振
    など

私自身も、出産後に典型的なマタニティブルーを経験しました。
悲しくないけど涙がでるのはもちろん、何気ない一言に傷つき、泣いたり腹を立てたりと、産後は喜怒哀楽のジェットコースターでした。

そんな状態でも、当の本人はマタニティブルーに気づかず、ただただ悲しんだり腹を立て、すぐ後には笑っています。周りの家族はどう接するべきか、なんて声をかけたらいいか分かりませんよね。

ましてや初めての出産、育児を経験されている家庭では、ママはもちろん、パートナーだって初めての事だらけで不安だらけな状態。一緒に悩んだり、心配したり、何もできない自分がちっぽけに感じるパートナーはたくさんいます。それでも、大丈夫です。あなたにできることはたくさんあります。

マタニティブルーをどう乗り越えていくか

もし、この記事を読んでるあなたが「マタニティブルーかも?」と思われても心配することはありません。

マタニティブルーは誰にでも起こりうることで一過性の症状です。自分でも感情をコントロールできず不安になるかもしれませんが、それでいいんです。無理にコントロールしようと思わず、泣きたければ泣いて、笑いたければ思いっきり笑えばいいんです。大切なのは、それができる環境に自分を置くことです。

そしてパートナーや家族の方にできる最大のサポートは「寄り添うこと」です。
これは、一緒に泣いたり笑ったりしてくださいということではなく、ただママの感情の変化に理解を示し、否定したり無理にコントロールしようとせず、そのまま感情を出させてあげて欲しいのです。

繰り返しになりますが、マタニティブルーは一過性のものでいずれ落ち着きます。温かく見守ってください。

地域によっては、産後に入所し助産師や保健師と一緒に育児に慣れていくという「産後ケア施設」もあります。里帰り出産ができなかったり家族からのサポートが難しい方、育児に自信のない方などが利用されています。抽選が必要だったり希望者全員が利用できるわけではないことが多いという難点もありますが、産婦人科の先生や地域の役所の方に確認してみてください。こういったサービスも利用しながら、乗り越えていきましょう!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため入所を制限している可能性もあります。

マタニティブルーから産後うつにならないために

そして、ここが重要なポイントです。

マタニティブルーは一過性ですが、中には産後うつに移行する場合もあります。とくに基礎疾患に精神科系の症状がある方は要注意です。
産後1ヶ月以上経ってからもマタニティブルーの症状がある、もしくは強くなっていたり、いつもと様子が違う、マタニティブルーの症状が強く育児が手につかないなどの状態であれば専門家に早期に相談することをお薦めします。

ママは24時間ずっと一生懸命に頑張って育児をしています。ホッと一息つく時間もありません。私自身、産後1ヶ月を思い出すと、赤ちゃんの健康状態・母乳・身体の痛み・疲労など色んな心配の海に溺れながらガブガブ水を飲んでたように思います。時間が経つと、思ったより浅瀬に居たんだ、大丈夫だと思えましたが、その時は必死でした。

産後のママは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいになり、自分の変化に気づきにくい状態です。そばにいるパートナーや家族全員で、赤ちゃんはもちろんママ自身を温かく見守ってサポートしてあげましょう。

に投稿

分娩期の過ごし方で大事なこと【助産師コラム】

暑い日が続き、また新型コロナウィルス感染も落ち着かない中、妊婦さんや子育て中の方、何をするにも気にかけることが多くて大変ですよね。適度に息抜きしながら乗り越えましょう。

今回は、前回の「入院のタイミングって?」の流れを受けて「分娩期の過ごし方で大事なこと」についてお伝えします。

楽しかったり大変だったりする妊娠期を経ていよいよ入院となった時、この先に待つ陣痛や会陰切開の心配や恐怖、待ちに待った我が子とのご対面への期待などでソワソワ・ドキドキしますね。

それに加えて最近は新型コロナウィルスの影響で出産時の立ち会いも禁止となっている病院も多く、これから出産される方は不安もたくさんあると思います。
だけど、安心してください。
病院にはしっかりみなさんの出産をサポートしてくれる助産師、看護師、医師がいます。医療者もみなさんが素敵な出産体験ができるよう、安全で安心な入院生活が送れるよう、精一杯のケアに努めます。

もちろん陣痛は痛いです。
私も出産を経験しましたが 、あらゆる内臓を上から下から色々な方向から、とてつもない力で引っ張られたり、ねじられたり、押されたりしてるようでした。
正直、助産師としてさまざまなお産に立ち会って来た私の想像を絶する痛みでした。

でも大丈夫です。必ず乗り越えられます。必ず終わります。立ち会いがあってもなくても大丈夫。
助産師がそばについて 一緒に陣痛を乗り越えるサポートをします。

大事なのは呼吸を忘れないこと

これから出産をされる方にお伝えしたい分娩期の乗り越え方で大事なことは「呼吸を忘れないこと」です。

何度も何度も心が折れて弱音を吐いたり、泣きたくなったり、怒りたくなったりしますが、とにかく呼吸を忘れないこと。

痛くて息を止めたり、息を吸ってるのか吐いてるのか分からない状況になるかもしれませんが、そんな時はとにかく「息を吐く」ことを意識してみてください。
なぜ呼吸が大事かというと、赤ちゃんに酸素を送るために必要だからです。

私が出産を経験してみて感じたのは「母親はどんな痛みや苦しみの中でも、赤ちゃんにとっての最善を尽くそうとする」ということ。

痛みで赤ちゃんのことを気にかける余裕もない時もありますが、 そんなときは モニターから流れてくる赤ちゃんの心臓の音を聴きながら、ゆっくり息を吐いてみましょう。陣痛はピークを越え、だんだんと痛みもおさまります。

助産師もしっかり声かけをしますので、その声かけに身を任せるのもいいです。
赤ちゃんも全身を陣痛でギューっと押されながら、お母さんに会うために、元気な産声をあげるために、必死に頑張っています。たまに違う方向に向いたり、ちょっと休憩したりしながら、少しずつでも確実に生まれてこようとします。

その赤ちゃんの頑張りをサポートするのがお母さんの呼吸です。産声をあげて赤ちゃんが自分で呼吸するまでは、しっかり酸素を送ってあげましょう。

ひとつひとつ全部上手にする必要はありません。
ただ、意識するしないでは大きな違いがあります。

呼吸を意識することで、そばにいる助産師の「ゆっくり吐いて〜」「息止めないで〜」と言う声かけが耳に入ってくるはずです。

助産師がずっとそばについていられれば良いのですが、四六時中は難しいです。ひとりになって心細くなることもありますが、そんな時も、息を吐くことにだけ集中していればきっと心も落ち着いてきます。

出産は本当に赤ちゃんとお母さんの二人三脚です。
赤ちゃんもお母さんも お互いに会いたい一心で一生懸命です。
陣痛は痛いですが、一回一回の陣痛を乗り越えるたび、赤ちゃんに会えるまでのカウントダウンが進みます。

これから出産される方、 不安もたくさんありますよね。
そんな不安も かわいい赤ちゃんに 会ったとたん吹っ飛び、 幸せで溢れますよ。
絶対に乗り越えられるから大丈夫。

赤ちゃんもお母さんも頑張れ!

に投稿

入院のタイミングって?【助産師コラム】

妊娠_入院のタイミング

いよいよ出産を間近に控えた妊婦さんの多くが、いつ入院したらいいのだろう?と不安を抱いています。

特に初めての出産であれば、陣痛が一体どんなものかも分からないし、お産の始まりに気づけなかったらどうしよう?一人きりの時に何かあったらどうしよう?など多くの不安を抱かれます。

今回は、お産の兆候や、 入院のタイミングについて説明します。

■陣痛

陣痛は子宮の収縮に痛みが伴うものを指します。妊娠37週から正期産と言われますが、その時期になると不規則なお腹の張りや、前駆陣痛という、痛みを伴う不規則な周期での子宮の収縮があります。
陣痛が10分間隔になり、それ以上間隔が空かなくなれば陣痛開始となります。

初産婦であれば、陣痛が10分間隔になった時、経産婦であれば、陣痛が10〜15分間隔になった時に病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。

しかし、妊娠合併症の有無や子宮口の開大具合、病院までの所要時間、過去の出産経験などにより入院のタイミングが異なるので、正期産近くなったら妊婦健診時に確認をしておきましょう。

■破水

バシャっと分かりやすく破水することもあれば、尿漏れに近い感覚で破水する場合もあります。破水した場合には感染予防のため入院となります。

破水が疑われる場合は、すぐに病院に連絡し、清潔なナプキンをつけ、入浴やシャワーは避け、病院に向かいましょう。

■おしるし(産徴)

正期産になると子宮の収縮に伴い、おりものに出血が混ざったり、少量の出血が見られます。
これを、おしるし(産徴)と呼びます。

おしるしだけがあり、陣痛や破水がない場合は普段通りの生活を送りましょう。

ただし、生理2日目(一番多い日)の様に、鮮血の出血が多量に見られる場合はすぐに病院に連絡しましょう。

■交通手段について

来院の指示があった場合の交通手段は考えていますか?
ほとんどの方が、自家用車やタクシーを利用されると思います。
ところが、お産はいつ始まるか分かりません。

いざ病院に向かう時に家族が不在、タクシーがつかまらないなどという状況がないよう、あらかじめタクシー会社の連絡先などの準備をしておくといいでしょう。

近年、妊婦さんの利用率が高い陣痛タクシー。
あらかじめ事前登録をすることで、スムーズにサービスを受けられます。

分娩以外にも、妊婦健診や緊急の受診、赤ちゃんを連れての退院の際にも利用が可能なものなど、会社により多種多様なサービスを提供しています。
自宅から病院までの地域をカバーしている会社を探して、事前にいくつか登録しておくことをお勧めします。

最近は新型コロナウィルスの影響で、立ち合い出産や面会に制限がある病院がほとんどです。里帰り出産に関しても、急な分娩先の変更を余儀なくされる場合もあります。

※2020年5月現在


しっかりと夫婦、家族で話し合い、また病院ともしっかり連携をとりながら、まずは安全第一の行動がとれるようお産に向けて心身の準備を進めていきましょう。

みなさまの安全と、健やかな妊娠・出産を心より願っています。

に投稿

赤ちゃんを迎える準備【助産師コラム】

初めて出産、育児をされる方は赤ちゃんグッズやお家の環境など、何から手をつけていいか分からないと思います。
赤ちゃん用品を扱うお店や雑誌、ネットでも可愛らしいグッズがたくさんで見ているだけでワクワクしますね!

今回は、私が出会った先輩ママ達から聞いたアドバイスや助産師としての経験をもとに、一体どんな準備が必要か、いつまでに何をしておくとよいかなどをお伝えします。

まずは、赤ちゃんと暮らす環境の準備を衣食住に分けてご紹介します。

「衣」

赤ちゃんのお洋服

赤ちゃんのお洋服はそれぞれの予定日の季節に合わせて準備が必要です。周りに子育てを終えられた方や着なくなった服などをお持ちの方がいらしたら、ぜひ譲り受けましょう。赤ちゃんは洗濯してクタクタになった柔らかい素材のものを好みます。新品も必ず一度洗濯してから使用しましょう。

用意する服の枚数ですが、短肌着・長肌着は2~3枚で充分です。中には想像を遥かに超えた体重で産まれてきて、用意していた服をごく短期間しか着せられなかったという方もいます。あらかじめ準備する枚数は最小限にして、生まれてから買い足す方が良かったと多くの先輩ママがお話をされています。

赤ちゃんを迎える準備_赤ちゃん

「食」

授乳グッズやミルクグッズ

あまり前もって準備する必要はありませんが、どのようなものがあるのかは、あらかじめ見ておくといいでしょう。入院中におっぱいだけで足りる場合やミルクを補足しながらの場合など、人それぞれで、こればかりは赤ちゃんが産まれてからでないと分かりません。あらかじめミルク補足をしたいと考えている方は、哺乳瓶や乳首、消毒セットなどを準備していても良いと思います。

赤ちゃんを迎える準備_お母さんと赤ちゃん

「住」

お家の環境

赤ちゃんと暮らす環境で最も大切なのは安全であることです。日本は地震も多い国なので、赤ちゃんを寝かせる場所の周りには大きな家具や置物などは置かないようにしましょう。
また耐震対策などされていない場合は、今から準備しておくと良いでしょう。高い場所の作業が必要になることもあります。家族に協力してもらい、無理をしないようにしてくださいね。

赤ちゃんのお風呂

抵抗力の弱い生後一ヶ月は、赤ちゃんは沐浴と言って大人と同じ湯船ではなく、赤ちゃんだけの浴槽が必要になります。
最近は、ベビーバス以外にも、コンパクトで軽い空気で膨らますタイプや、洗面台や台所シンクに吸盤でつけれるタイプなどがあります。

一ヶ月間、自宅で過ごすのか里帰りなのか、どういった場所・環境で沐浴をするのかを考えた上で準備するといいですね。

場所選びのポイントは、腰に負担にならない高さや場所、準備・片付けのしやすい場所です。お風呂の蓋の上は不安定な為避けてください。

沐浴には、石鹸を使用します。
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗っかきです。しっかり頭から足の先まで石鹸を使ってきれいに洗ってあげましょう。もちろんお顔もですよ。

石鹸選びは、固形タイプ・泡タイプ・液体タイプ、ご自身の使いやすいもので構いません。
私の勤めていた病院でも、石鹸タイプのものや、泡タイプのベビーソープなど様々なタイプを使用していました。
沐浴で使用する物品の掃除は、浴室用の洗剤で大丈夫です。

赤ちゃんを迎える準備_おふろ

ベビーカーや抱っこ紐など

今後必要になる、ベビーカーや抱っこ紐、スリング。これは、生まれてから準備するのでも充分間に合います。生後一ヶ月は赤ちゃんの抵抗力も弱いため、あまり外出はおすすめできません。つまり、生まれてすぐ必要にはなりませんね。

先輩ママ達からは、「生まれる前から準備したけど、生まれてから使ってみたら赤ちゃんが嫌がって使えなかった」や「買わなくてもお下がりを譲り受けた」などの声が聞かれます。デパートでも様々な種類の商品があり、実際に試す事も出来るので、その後の購入がオススメです。

赤ちゃんを迎える準備_抱っこ

あれもこれもとたくさん準備するものがあって大変に思えるかもしれませんが、赤ちゃんの誕生を楽しみに、少しずつ準備を整えながら過ごすことで、人生の一大イベントのお産に向けて気持ちの準備も整うはずです!

くれぐれも、体調の良い時に、無理のない程度に準備してくださいね!

に投稿

【助産師コラム】妊娠後期の過ごし方〜おすすめのお産グッズ〜

妊娠28週以降を妊娠後期といいます。
妊娠後期に入ったら、出産に向けての準備やお産後に赤ちゃんと暮らす環境の準備を始めましょう。

まず、出産に向けての準備は、病院により入院中に必要なものは異なりますので、それぞれのかかりつけの病院からもらうパンフレットにそって準備をすると良いでしょう。

お産に便利なグッズ

私が多くの産婦さんを見ている中で、お産中、これは便利だなと感じたのは、ペットボトルにつけられるストロー!

陣痛中はこまめな水分摂取が必要となりますが、幾度と来る陣痛と戦っている中、自ら起き上がって水分摂取をするのが困難になる事があります。
そんな時、ペットボトルにつけられるストローは大活躍です。

他には、絶対に必要なものではないですが、「自分にとって落ち着くもの」「リラックスできるもの」を準備しておくといいです。

陣痛で慣れない病院にいると、心身ともに緊張状態が続き、疲労に繋がります。この疲労が分娩進行にも影響します。なるべくリラックスして家にいる時のゆったりした雰囲気で過ごせるよう、自分流のリラックス方法を見つけると良いですね。

今まで出会った産婦さんの中には、自分の好きなアロマや香りを小さなサシェにして持っていたり、好きな音楽のプレイリストを作って聴いていたりしました。

骨盤ベルトとマッサージ

また、妊娠後期になるとお腹も大きくなり子宮全体を支えるためにその周りの靭帯が変化したり、お産に向けて自然と骨盤が緩んできますので腰痛に悩まされる方も多いです。

そんな時役立つのは骨盤ベルトとマッサージ。

マッサージは陣痛を乗り越えるのに不可欠です。
普段から旦那さんにどこをどの様にさすってもらうと気持ちいいか、どの位の力加減がいいかなどコミュニケーションをとる時間を持つと、いざお産となった時に旦那さんも何をしていいのか分からないといった状況も回避できるのではないでしょうか?

骨盤ベルトの購入を検討されている方は、お腹を圧迫するものではなく、骨盤自体を支えるタイプを選びましょう。骨盤ベルトは産後も使えるので便利です。

お腹を圧迫するものは、将来、子宮脱のリスクを高めると言われているので注意が必要です。

妊娠中の過ごし方シリーズ

に投稿

【助産師コラム】妊娠中期の過ごし方

おっぱいケアについて

突然ですが妊婦のみなさん、おっぱいのケアはしていますか?

赤ちゃんが生まれてからの栄養に関しては、完全母乳、混合栄養、完全ミルクなど様々な方法があります。
どんな方法を選択するかは、ご自身の体調、育児環境、サポート状況、仕事の復帰時期などを考え、どのような方法で育児をしていくのかも考えるといいですね。

大人は1日3食ですが、赤ちゃんは1日8〜10回おっぱいやミルクを飲みます。
つまり、完全母乳の場合、2〜3時間毎におっぱいを吸わせる事になります。

慣れない授乳で乳頭に傷ができる方も多く、この1日8〜10回訪れる”授乳”が苦痛になり、たくさんの先輩ママ達は口を揃えて「おっぱいをあげるのがこんなに大変だと思わなかった。」「妊娠中からお手入れしておけば良かった。」と涙を浮かべます。

母乳で育児をしたい方は妊娠中からのお手入れが非常に大切になります。せっかくの授乳時間、苦痛を感じてストレスになるのではなく、可愛い我が子を胸に抱いて、幸せな気持ちでお乳をあげたいですよね。

マッサージを始められる時期

乳頭や乳輪は非常にデリケートで皮膚も薄くなってます。
妊娠中の体の変化として、乳房が大きくなったり、乳輪や乳頭の色が濃くなるなどの変化もあります。
これは産後赤ちゃんに授乳する時に傷つきにくくするための自然な変化なので心配いりません。

胎盤が完成する16週以降、安定期に入ってから、お腹の張りや出血などなく、安定した状態であればおっぱいのケアを始められます。

乳房や乳頭の形も硬さも十人十色です。
赤ちゃんにとって吸わせやすいおっぱいにはいくつか必要な条件があります。それは、乳輪・乳頭の柔らかさと長さです。ケアをするにあたって、柔らかさは耳たぶまたは唇の柔らかさを目安にすると分かりやすいかもしれません。

マッサージにおすすめのクリーム

マッサージする際は、摩擦などによる傷を防ぐため、オイルやクリームを使用することをオススメします。オススメは、赤ちゃんの口に入っても安全な授乳中にも使える製品です。使い慣れてるものだと、お産後にも抵抗なく使えますね。

産院でよく使われているのは、ラノリン油や馬油製品です。赤ちゃん製品で調べるといくつかあるので、好みのものを選びましょう。

マッサージするタイミングは、お風呂上りなど血行がよくなり、体がリラックスした状態がオススメです。マッサージする際は、必ず爪は短く切り、石鹸で手を洗って始めます。

まずは、オイルなどを乳輪・乳頭に塗り、乳頭を親指、人差し指、中指で優しくつまみながら伸ばします。これを360度まんべんなく行います。

マッサージの仕方

少しでもお腹の張りや痛みを感じる場合は、マッサージはストップし、オイルを塗るだけにしましょう。お腹の張りもなく、慣れてきたら乳頭を左右にひねったりして、乳頭の付け根を柔らかくしましょう。

お腹が張ってマッサージができないときは?

もしお腹が張ってマッサージができない場合でも諦めなくていいんです。
乳腺の発達を妨げないよう、ワイヤーの入ったブラジャーはやめ、ノンワイヤーのものやソフトワイヤーの下着をつけましょう。さらにいいのはノーブラです。生活に合わせて下着も変えていきましょう。

そして、身体を冷やさないように腹巻やレッグウォーマーを身につけて、身体の血流を良くしましょう。母乳は血液です。血流が悪いと母乳の分泌にも影響します。

またお腹も張りやすくなります。体を温めて、身も心もぽかぽかな妊婦生活を送りましょう。

切迫早産について

そしてもう一つ、妊娠中期で注意したいのは切迫早産です。

切迫早産とは、正期産である37週以前に出産に至る可能性が高い状態をいいます。
自覚症状としては、お腹が張りやすい、またはお腹の張りに痛みが伴う出血などです。

この様な症状がある場合は、妊婦健診の時にお医者さんに相談するのはもちろん、かかりつけの産科に連絡をし、必要であれば受診をしましょう。

症状がある場合、自宅安静でOKな場合と、入院して点滴管理が必要になる場合があります。
状態によっては、正期産になるまで入院しつづけないといけないこともあります。

仕事の引き継ぎはどうする?

妊娠中期はまだお仕事をされている方も多いと思います。
急な入院で仕事のポストを空けてしまうのは職場に迷惑をかけてしまうと考えてストレスに感じる方もいるでしょう。業務引継ぎなどが必要な場合もあるでしょう。

妊娠中期に入り安定したら、出来るだけ早く上司に妊娠の報告と、非常事態に対応していただけるよう相談しておくといいでしょう。

第二子以降の場合

すでにお子さんがいらっしゃる方は、急な入院となり、お子さんの送り迎えやお家のことなど様々な段取りを急遽迫られることもあります。

妊娠が判明して妊娠中期に差し掛かる頃には、家族でよく話し合い、急な事態をどのように協力して乗り越えるかをあらかじめ決めておきましょう。

赤ちゃんを迎える準備を万全に

何が起きるか分からないのが妊娠・出産。
家族でしっかりと話し合う機会を持つことで、万が一の事態もゆったりとした気持ちで乗り越えられます。そして、家族にとってもこれから迎える赤ちゃんとの生活に向けての心構えや準備を整えるいい機会です。

妊娠中期は安定期といわれ、胎動も感じ始める時期で、ママ自身も妊娠を楽しめる時期になります。
ぜひ、家族全員で赤ちゃんを迎える準備を万全にしていきましょう。

これから寒い季節になります。身体の冷えはお腹を張りやすくさせます。しっかり身体を温める服装をし、温かい飲み物や身体を温める食材を積極的に摂りましょう。

身体の循環を良くすることで、妊娠中期のマイナートラブルである便秘や腰痛なども軽減されますよ。

妊娠中の過ごし方シリーズ