Contents
「最初から成功した味はない」からこそ、情熱を持って変化し続ける。
変わらない味と変わっていく味のバランスを常に考えて、今日も手焼きで丁寧な「職人仕事」を続けていく。
「リンデンバウム」さんは、そんなお店です。
■「リンデンバウム」とは?
日吉駅からバスで10分、「駒が橋」バス停下車から徒歩1分にある「リンデンバウム」さんは、1970年創業の老舗。会長の齊藤昌孝さんは元々ケーキ屋さんのシェフをされていて、若い時から自分の店を自分の力でやりたいと考えていたそうです。お菓子作りが好きだからこそ一生懸命に頑張って、熱意を持ってバウムクーヘンを中心とした洋菓子をお客さんに提供し続けてきました。「当時は熱意があればチャレンジできた時代。歯を食いしばった分だけ成功するわけではないけれど、まず自分がパッションを持って物事に向かっていく必要がありました」と齊藤さん。こうしなければならない、ああしなければならない……そんな約束事が多すぎる現代だからこそ、自分の味に信念を持って取り組むことが大切だという想いで人気の品々を生み出しています。
■リンデンバウムの歴史
1970年(昭和45年)の創業当時、現在の場所にお店を構える際に横浜商工会議所に尋ねたところ、もうこれ以上は発展しないし人も少ないし駅からは遠いし、という理由で「そこはやめなさい」と言われたそう。さらには雨が降ると店内まで水が入ってくる状態だったそうです。「耐えることはバカだという考えはあるけれど、そこには意味がある」と考えた齊藤さんは、あえて当地で今まで頑張ってきました。
バウムクーヘンを扱うきっかけになったのは、友達にバウムクーヘンをもらって食べた時に美味しいと感じて、それが忘れられなかったため。クリームが入っていたりフルーツがのっていたりするわけでもなく、誤魔化しが効かないからこそ、美味しい。発酵バターなどの良質な素材のみを用いて、変わらぬ品質を保ってきました。そんな情熱のこもったバウムクーヘンは、創業当時からずっと一本一本手焼き。今現在も、店頭でバウムクーヘンを焼いている菓子職人の姿を見ることができます。
次のページでは、伝統のバウムクーヘンと人気スイーツをご紹介します!
爪に火をともすように、人生を転がり落ちてきたモホークカメライター。
グルメやサブカル全般、格闘技関係の情報収集に情熱を燃やし、朝から食べ物の写真を見ながらニタニタ笑っている変態でもある。
見た目はキワモノイロモノだが、中身は捨てられた子犬のように繊細。
なお、体の80%はラーメンでできています。