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僕は個人でカフェを営んで10年になる。
お客さんにはよく「珈琲がおいしい」と言ってもらえるのが自慢だ。
家で過ごす時間が増えた今、家で珈琲を淹れる人も増えているという。
そこで、ちょっと手間をかけるだけで普段の珈琲も美味しくなる、そんな淹れ方のコツを紹介しよう。
いつもの豆でも淹れ方次第で味のランクが上がるのだ。
3年試行錯誤してたどり着いた、おいしい珈琲の淹れ方。
ぜひ試してみてほしい。
用意するもの
- ケトル(先の細いヤカン)
- コーヒーサーバー
- コーヒードリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒーミル
- コーヒー豆
珈琲はやはり挽きたてが一番。
電動でも手動でもミルを用意してもらいたい。
珈琲の淹れ方
今回は2人前(240cc)の淹れ方。
僕のお店では1人前120ccなので少し少なめ。
マグカップなどで飲む場合は量が多くなるのでその場合は豆の量を増やしてみるといいだろう。
1.お湯を沸かし、その間に豆を用意する
豆の量は珈琲スプーンで3杯。
「ん?2人前なのに三杯?」と思われるかもしれないが、そのくらいの量でいいのだ。
1人前なら2杯。3人前なら4杯とプラス1杯と考えるといいだろう。
僕は深煎りの豆なのでそのくらいの量でいいのだけれども、浅煎りだとさらにもう1杯増やしてもよい。
2.豆をミルに入れて挽く
最初は中挽きから始めるといい。
粗いとさっぱりとした味になるし、細かいと苦味は出るが雑味も出る。
色々とやってみて好みの細かさを探すのも楽しいと思う。
3.ペーパーフィルターをセットして挽いた粉を入れる
豆を入れたら手で軽くたたきながら、ムラを無くすため水平にならしておく。
4.沸かしたお湯をコーヒーサーバーに入れる
目安は1分。
サーバーを温めることで珈琲の温度が下がり風味の劣化を防ぐことができるし、いったんサーバーに移すことで沸騰したお湯を適温に冷ますことができる。
5.お湯をケトルに戻し、珈琲粉にゆっくりと注いでいく
最初は本当に少しずつ、中心にゆっくりと注いでいく。
新鮮な豆ならプクーッと膨らむはずだ。
サーバーに最初の一滴が落ちるまではゆーっくり、すこーしずつ。
やがて濃い一滴が落ちるはずだ。
最初の一滴が真っ黒で濃ければもう勝ったようなもの。
6.数回に分けて注ぐ
それからは中心にむかってお湯を何回かに分けて注いでいく。
お湯を注ぐ範囲は中心から500円玉の範囲で。
外側までお湯をかけてしまうと、ペーパーとドリッパーの間からお湯が注ぎ込まれて薄くなってしまうからね。
7.ドリッパーを外す
サーバーに溜まる珈琲が240ccになったらドリッパーを外す。
サーバーからまだ少し珈琲が垂れてくる感じでどけてしまうと良い。
最後まで落としてしまうと珈琲の油分まで入ってしまって、雑味が出てしまうのだ。
8.カップにお湯を注ぎ、温める
せっかくおいしく淹れた珈琲を冷まさないためにマグカップを温めておこう。
9.珈琲を丁寧に注ぐ
温めたマグカップに珈琲を注ぎ、できあがり!
珈琲の香りと味はリラックスできるし、家族との会話も弾むはず。
至福の珈琲タイムを!
大学時代に学んだ林学や山岳部での活動を通じ、カヌーや登山などの屋外スポーツやアウトドアライフを広める活動をしている。
イタリアンレストランで修行した経験を活かし、現在は世田谷区に民家を改造した予約・貸し切り制のカフェ「しゅとカフェ」を営む。
他、雑誌「PEAKS」「ランドネ」の山ごはんレシピの考案や商業施設イベントでのフードコーディネートを担当。
【趣味】
- DIY
- 楽器演奏。
- 自転車や徒歩で日本のみならず世界各国へ旅をすること。