意外と難しい子どもの撮影ですが、ちょっとしたポイントを押さえればステキな仕上がりになります。日々、子どもたちの日常を撮影している「KBCほいくえん」のスタッフに、直伝のワザを教えていただきました。
1. カメラを構える姿勢を見直してみよう!
立つときはしっかり脇を締めて、カメラが動かないように姿勢を安定させる
「かわいい一瞬が撮れた!」と思って写真を見てみたら、ブレてる!なんていうこと、ありますよね。
原因はシャッターを押している間に、カメラが動いてしまうから。
立った姿勢で撮影をする場合は、まずは足を肩幅程度に開き、姿勢を安定させます。脇はしっかり締めて、カメラはなるべく両手で持ちます。これでカメラはしっかり固定され、ブレ防止になります。
座るときは膝をついて、体が揺れないように低い姿勢をキープ
子どもを撮影する場合、目線を下げるために座った姿勢で撮影することが多くなります。座ったときも、立ったときの注意点と同様、体が動かないようにするのがポイント。体が揺れないように脚を広げること。さらに地面に膝をつくと安定感が増します。
2. 視点を子どもに合わせて、自然な表情を引き出す
子どもの目線までアングルを下げて、画面から切れても近寄る!
大人の視点で撮影すると、どうしても上から撮影することが多くなり、背景も床か地面になってしまいがちです。子どもと同じ視点にすることで、顔の表情もわかりやすく、背景にもバリエーションがつきます。
また子どもがじっとしてくれないときは、思い切り顔に寄ってみましょう。頭や体は多少画面から切れてもOK。より躍動感のある、子どもの愛らしい表情を捉えることができます。
カメラを意識していないときやお友だちと一緒のときを狙って、自然な表情に
カメラを向けたときのかしこまった表情もかわいいけれど、普段のかわいい姿をとらえたい!そんなときは、子どもが何かに夢中になっているなど、カメラを意識していないタイミングを狙ってみましょう。
またお友だちと一緒にいると、リラックスした表情が撮影できるのでオススメです。
3.「ホワイトバランス」機能で写真の色を自分好みに!
「ホワイトバランス」を設定して、色の補正をしてみよう
室内で撮影した写真がオレンジ色になったり、思ったような色合いにならなかったり…。そんなときは「ホワイトバランス」の設定に注目してみましょう。「ホワイトバランス」とは白いものを白く写すための色補正機能のことです。この機能を使いこなせば、細かい色の調整もできて、写真のクオリティがグンとあがります。
慣れてきたら、好みの色合いになるように調整してみよう!
初心者ならメニューボタンからホワイトバランスの自動で調整してくれる「オートホワイトバランス」を選べばOK。慣れてきたら、撮影環境に合わせて設定できる各モードにチャレンジしてみましょう(以下の表を参照してください)。
より好みの色合いに調整したいときは、自分で細かく設定してみると楽しいですよ。
オートホワイトバランス | 撮影状況に合わせてカメラが自動的に設定するモード。 |
太陽光 | 太陽の出ている晴れた日に合わせて調整するモード。電気のついた室内で撮ると、赤みが増して暖かみのある色に補正されます。 |
曇天 | 曇りの日に合わせて調整するモード。赤みを帯びた感じになるので、夕日を強調したいときにも役に立ちます。 |
日陰 | 晴天時の日陰で撮影するときに使用するモード。やや黄色がかった設定となります。 |
昼白色蛍光灯 | 白熱灯のオレンジがかった色味を防ぐように調整するモード。屋外では青みが強くなり、幻想的でクールな感じになります。 |
昼光色蛍光灯 | 蛍光灯の緑がかった色を防ぐときに使用するモード。屋外で設定すると全体的にピンクがかった色味に仕上がります。 |
電球 | 電球の雰囲気を消した撮影に利用するモード。 |
マニュアルホワイトバランス | デジタルカメラの前に白いものを広げてシャッターを押して手動で設定するモード。光源がどのような状態であろうとも、白を白として描写させることができる。 |
4.「逆光」を味方にする!
逆光で撮影すると、やさしい雰囲気のある仕上がりに!
顔が暗くなってしまったり、明るさが調整できなかったり…。逆光の撮影は難しい、というイメージがありますが、上手に利用すれば、後ろからの光がふんわり包み込むような、雰囲気のある写真になります。特に髪の毛の後ろから光が入ると、表情も柔らかく自然な雰囲気に仕上がります。
被写体を明るく写すには、露出補正を+補正に設定しましょう
逆光で上手に撮るポイントは「露出補正」。露出補正は+に行くほど画面が明るくなり、-に行くほど画面が暗くなります。逆光で撮影するときは露出補正を+にすると、暗く写る被写体を明るくし、クリアに見せてくれます。
逆に被写体をつぶしてシルエットだけの写真にしたいときは補正を-に。露出補正を調整しながら、逆光を味方につけてみましょう!
KBCほいくえんは、東急グループの企業主導型保育園。学童保育のノウハウを活かし、子どもの『社会につながる人間力』を育み、保護者が安心して便利に利用することができる保育園です。