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赤ちゃんとの夏の過ごし方~虫刺されと夏にかかりやすい病気について~【助産師コラム】

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について01

8月に入り、これからどんどん気温が高くなっていきますね。
夏は虫刺されや病気など気をつけないといけないことがたくさんあり、心配なパパ・ママ達も多いと思います。

今回は赤ちゃんの虫刺されと、夏にかかりやすい病気の予防と対策についてお伝えします。

蚊に刺された場合の対処法

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について02

蚊に刺された場合は、しっかりと患部を水で洗い流してください。
掻きむしって細菌が入ってしまうと化膿したり悪化する恐れがあるので日頃から爪を短く切っておきましょう。

まれに蚊に対して発熱や患部が大きく腫れ上がるなどのアレルギー反応を起こす場合があります。そういった場合は放置せず小児科やアレルギー科を受診してください。

とびひにかかった場合の対処法と予防

虫に刺された箇所を掻きむしってしまうと「とびひ」にかかる恐れがあります。

基本的には健康な肌には感染しませんが、肌のバリア機能が低下している状態で感染する可能性があるものです。したがって普段から皮膚を綺麗に保ち適切なスキンケアを行うことが予防につながります。

「とびひ」とは?

「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といわれる皮膚トラブル。
虫刺されや汗疹などの患部を掻きむしったり触ったりした際に傷口から細菌が入ることで感染する。
原因となる細菌も珍しいものではなく、普段から身体にある常在菌である。

とびひにかかった場合は患部を清潔に保つことが大切です。
赤ちゃんや子どもは掻くことを我慢したり気をつけたりすることは難しいので、さらに傷口を悪化させないように日頃から爪は短く整えておきましょう。

通気性の良い素材(綿など)の薄手の長袖を着用し、直接掻くのを予防したり、保育園などで他の子ども達が触ってしまったりするのを予防することもできます。

これからどんどん熱くなるので、長袖を着用するのは室内で涼しく過ごせる場合にしてください。
長袖着用が難しい場合は、ガーゼや包帯で保護する方法やアームカバーやスモッグを活用しましょう。

日頃からスキンケアで予防し、悪化する前に早期受診することで早期治療につながります。

赤ちゃんが夏にかかりやすい病気に気づくには

赤ちゃん夏の虫刺されと病気について03

乳児〜5歳未満の子どもが夏に罹りやすい病気の代表的なものに「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」があります。発熱があり、口腔内が腫れたりプツプツと水疱ができるという症状です。

自身の体調を言葉で伝えることのできない赤ちゃんの時期は、ご家族から見て「なんだか普段と違うな」という観察の視点が大切です。

  • ぐったりしている
  • 機嫌が悪い
  • おっぱいやミルクの飲みが悪い
  • 離乳食の食べ方が違う

こういった、普段の様子と違う場合は注意深く観察してください。
赤ちゃんの時期は病気でなくてもこういったことが多く起こりますが、発熱やその他の症状が見られる場合は早めに病院を受診しましょう。

日常でできる予防

予防として「家族の手洗い・うがい」は基本ですが、赤ちゃんも外出から帰ってきた時やご飯の前などにしっかり手洗いをしてあげてください。

幼児のうがいについて

一般的にうがいは2歳から4歳頃にできるようになると言われていますが、このうがいは歯磨き時のうがいであって、感染予防の「ガラガラうがい」ができる子は3歳で約半数程度とも言われています。
個人差もあるので、お子さんが興味を持ったり真似をしている場合はその時期から積極的に練習をしてみるといいでしょう。

また、感染症は大人でも罹る可能性がありますので大人も一緒にしっかりと予防していきましょう!

日頃からしっかりと対策をして、夏も楽しく快適に過ごせますように。