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出生率「1.42」に詰まった妊娠・出産の話【助産師コラム】

この「1.42」という数字は厚労省が発表した2018年の出生率。出生率は15~49歳の女性が一生のうちに何人産むかを示すもの。

以前勤めてた病院の分娩件数は年間1000~1200件だったし、分娩担当の日は出産ラッシュに駆け回ることも多々あった。私の助産師歴はたった10年だけれど、実際にお産の現場にいると、少子化を感じない。

一般的に妊娠出産の経過は、かなりざっくり大きく分けると、医療用語として「正常妊娠」か「異常妊娠」の2種類。けど実際は、グレーゾーンなケースもうじゃうじゃある。むしろ無事に出産して経過良く退院するまでは、みんながグレーゾーンに思えるほど、妊娠出産は奥が深いし、理屈では話せない事が多々ある。

笑顔溢れるキラキラしていて幸せな、パステルカラーの様なイメージの妊娠出産ばかりではないし、血と涙と汗が区別つかないほどに入り混じった怒涛の妊娠・出産だって、たくさんある。

「1.42」は数字にするとかなり少なく、小さな数字に見えるかも知れない。けど、この1.42にはたくさんのドラマがあるのです。

これからの記事では、その「1.42」に詰まった妊娠・出産エピソードやママたちが少しでも気持ちが楽になるような、ちょっとしたアドバイスなどを助産師経験を通してお伝えしていこうと思います。