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佐賀牛などの国産黒毛和牛を市場で味わう「よしむら」

■「よしむら」の人気メニューたち

最近は、お肉と刺し身の組み合わせ「Aセット」がお客さんに人気で、年配のご夫婦で注文される方も。小さいお子さんにはエビフライの入った「もみじセット(1,600 円)」が人気。また、「本日の日替」にはマツモトミートさんのチャーシューを使ったチャーシュー丼もあって、時期や季節、天候によって日替りのメニューを色々変えているそう。その他、朝が早い市場関係者向けに、朝2:30から多い日で1日23個もの松花堂弁当も作っています。

以前から北部市場内でも3本の指に入るマグロ専門仲卸・石川さんという方との付き合いがあるので、扱っているマグロの品質は確か。また、佐賀牛のステーキは「市場でやってないものをやろう」と考えた末に生まれました。最近はA5ランク肉のサーロインステーキを注文するお客さんも増えてきており、元々肉を焼いていた経験から「お客様の要望に応えたい」とグラム数から焼き具合まで柔軟に対応しています。

こと魚料理に関してはお客さんから「100%信じていただいている」ので、釣り帰りの方が「これ調理して」とワカサギやメバル、アイナメなどをクーラーボックスに入れてお店に来店。中には「黄金アジ」などのブランド品を持ってくる方もいらっしゃるそうです。

「もみじセット(1,600 円)」

佐賀牛のA4ランクを使ったステーキ丼と、エビフライなどのセット。火加減が重要で、お客さんが食べる時間を考慮して、予熱で火が通るように計算されています。佐賀牛のお肉はとても軟らかで、焼き加減も抜群。脂身の優しい甘みが引き立ちます。サクサク衣をまとったフライは、サクッと軽やかな食感。ナスなどは素揚げに近い薄衣で、流れるくらいの生地にサッとくぐらせ揚げています。

本日の日替(800円、日替りの中から煮魚定食を選択)

その日仕入れた魚を用いる、煮魚定食。取材当時はきんきの煮付けでした。大鍋にアルミで綴蓋して1時間半ほど煮込み、味を染み込ませたきんきは、旬を迎え脂ののった高級魚。脂ののりは、写真の煮汁を見ていただければ一目瞭然でしょう。また、天ぷらを揚げる時も箸を使わず、素手でそのまま揚げています。

■人と人とのつながりで、食もつながっていく

市場関係者が6割、一般のお客さんが4割で、土曜だと一般の方が7割にもなるというよしむらさん。初めて訪れる方も多いけれど、中には週3回のペースで来られる方もいらっしゃいます。「お店のおすすめをご案内した時に『とても美味しい』と言われることが嬉しい」とは、長く働くスタッフさん。内田さん本人も、お客さんはもちろんのこと、仲卸さんやマツモトミートさんの若いスタッフを球場に連れていくなど、人と人とのつながりを大切にしてこれまでやってきました。

「今度市バスの後ろにこっそり店の宣伝ポスターを貼ろうかと考えてます(笑)」と冗談を飛ばして茶目っ気を見せる内田さんは、これからも楽しい食と催しを提供してくれることでしょう。

■店舗データ

【住所】 神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1 川崎市中央卸売北部市場内3階食堂街
【電話】 044-975-2859
【営業時間】 7:00~14:00(閉店時間は目安)
【定休日】 日曜日・水曜日(他、市場のカレンダーに準ずる)
【HP(北部市場)】 http://ichibadeokaimono.jp/

■北部市場までのバスはこちら

【宮前平駅】
宮04、宮05、生01は、時間によって1番/4番乗り場に変動します。
「宮04」の「鷲ヶ峰営業所前行」に乗車して、「北部市場前」バス停降車。ただしやや本数が少なめです。
「生01」の「生田駅行」や、「宮05」の「聖マリアンナ医科大学前行」に乗車して、「清水台」バス停で降車。バス路線沿いに西へ8分ほど歩き、北部市場北門から入場します。(「清水台」は溝の口駅からのバス路線もある、本数の多いバス停です)
【たまプラーザ駅】 地下にある3番バス乗り場から、「た41」の「虹が丘営業所行」に乗車、「平津三叉路」バス停で降車して住宅街と公園を抜け、徒歩10分で北部市場南門に到着します。本数はかなり多めですが、徒歩での時間も考慮しましょう。
【あざみ野駅】 「向11」の「向ケ丘遊園駅行」に乗車して、「南水沢」バス停で降車。南門まで徒歩1分という近さです。

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