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海鮮丼の行列店「そば処 さか本」

魚に静かなる情熱を抱いた料理人が営む、三代続く繁盛店。
小さなお子さんから祖父母までが親子三世代で訪れる――
「そば処 さか本」さんは、そんなお店です。

■昭和57年から続く「さか本」とは?

河西英樹(かさいひでき)さんが店主を務める「そば処 さか本」さんは、河西さんの叔父さんが昭和57年からやっていたお店。現在でもお店を手伝っているお母様が二代目で、それから河西さんがお店を継ぎました。若い頃に千葉の有名寿司店で15年間勤めた後にさか本さんを継いで、15年間料理人として活躍しています。千葉のお店は寿司割烹だったので、現在提供している料理の他、会席料理も手がけることができる料理人なのです。

河西さんの心に残っているのは、有名寿司職人さんの特集がTVで放送されていた時に観た「和食の料理人が嫌で寿司屋になったが、何十年も経ってから和食をやっていたことに感謝した」というフレーズ。自身も師匠とも呼べる先輩から「回り道かもしれないけれど、やれることはやっておけ」と言われてきました。そこでは「修行を開始して、10年経っても何もできない人がいる。最初の1、2年間掃除しかさせてもらえないのでは、現代の人も続かない」という考えから、最初から色々な経験を積ませてもらったそうです。

「おかげで貝の殻をむく作業はラッコ並に早くなりました(笑)」と笑う河西さん。毎日赤貝一箱・ホッキ貝一箱と任されて、量が多い分だけ上達も早かったのです。

■土曜は行列も! 人の途切れない繁盛店

7~8割が常連さんで、その他が一般の方。ですがさか本さんは行列のできる人気店であるため、初めての方だけでもかなりの人数です。土曜日などには200人近くの来客があるそうなので、その人気のほどが窺えます。

「人事異動で転勤になってしまいました……」と挨拶に来る方や、3、4歳の頃からおじいちゃんおばあちゃんに連れられて来ている方など、客層は様々。その子どもが小学校に上がり、入学式や運動会が終わった後に親御さん・父方母方の祖父母と来てくれたり、その支払いを会計時に出しあったりと、市場関係者以外のエピソードも多くあるさか本さん。

また、お母さんたちが関連棟1階で学校の行事や工作で必要な雑貨やお菓子を購入して、買い物帰りに海鮮丼を食べに来て、そこで子ども向けのメニューがあることを知って家族を連れてくる……そんなパターンも多くあるようです。

次のページでは、市場の人気海鮮丼をご紹介します!