■仲卸直営の満足メニュー
長い歴史の中でテレビなどのメディアにも多数露出している天秀さんには、「海鮮丼」や丼からはみ出るサイズの「大海老天丼」、一匹まるごとの「あなご天丼」にその2つがドカンと乗った「大えびあなご天丼」などのメニューが数多くあります。人気があるのは店頭にも飾ってある丼ものですが、今回は、その中でも「天秀の味」を何種類も味わえる「天秀定食」を選択しました。
天秀定食(1,500円)
天ぷらと旬の刺身、ご飯と小鉢にお椀の付いたお得な定食。天ぷらは軽やかな食感が楽しめる仕上がりで、千島さん自らが揚げています。大進水産直営店だけあって、旬の刺身は間違いのない新鮮さ。特にマグロは複数の部位を食べ比べることもできます。天ぷらとマグロの旨みを存分に味わえる、一挙両得な満足定食でした。
くじらの刺身(くじらの刺身定食は1,300円)
「くじら」と言えば、昭和世代の方であれば「竜田揚げ」「ベーコン」と連想されるのではないでしょうか。しかし天秀さんで扱っているのは、くじらはくじらでもその刺身。「ややクセがあるのでは?」と考え慎重に食べてみたところ……臭みなどまったくなく、見た目は明らかに赤身なのに口の中で大トロの如くにとろける刺身でした。
「くじら好きな方がよく来店されます」ということでしたが、千島さん本人もくじらが好きであるためメニューに載せている側面もあるよう。ただし常に提供しているわけではないので、どうしても食べたい時は事前に電話で確認した方がいいかもしれません。「いま何時だ? 9時ら!」という千島ギャグも一緒に味わいたい方はぜひ食べにいってみてください。
■マエストロも足繁く通う店
市場内で働いている方はもちろん、外からも多くの一般の方々が訪れる天秀さん。中には、ドイツで活躍する世界的なオーケストラ指揮者の方もいらっしゃって、日本に帰ってくるとフルート奏者である奥様と一緒にすぐ来店されるそう。御本人はドイツ在住ですが、帰国の度に年間10回ほどは来られるようです。そして来られる際には、大進水産さんでも扱っている「うなぎの蒲焼」を大量に買っていかれるのだとか。また、舌のこえた企業の経営者なども足繁く通われるとのことでした。
仲卸としても食堂としても、「一般のお客様もウェルカムです! 食べにきてください!」と千島さん。「仲卸で培ったプロの目」でその日仕入れた魚介を調理しているので、本当に新鮮でよいものを味わえる……それが「天秀」さんなのです。
■店舗データ
【住所】 | 神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1 川崎市中央卸売北部市場内3階食堂街 |
【電話】 | 044-975-2860 |
【営業時間】 | 7:00~13:30(閉店時間は目安) |
【定休日】 | 日曜日・水曜日(他、市場のカレンダーに準ずる) |
【HP(北部市場)】 | http://ichibadeokaimono.jp/ |
■北部市場までのバスはこちら
【宮前平駅】 宮04、宮05、生01は、時間によって1番/4番乗り場に変動します。 |
「宮04」の「鷲ヶ峰営業所前行」に乗車して、「北部市場前」バス停降車。ただしやや本数が少なめです。 |
「生01」の「生田駅行」や、「宮05」の「聖マリアンナ医科大学前行」に乗車して、「清水台」バス停で降車。バス路線沿いに西へ8分ほど歩き、北部市場北門から入場します。(「清水台」は溝の口駅からのバス路線もある、本数の多いバス停です) | |
【たまプラーザ駅】 | 地下にある3番バス乗り場から、「た41」の「虹が丘営業所行」に乗車、「平津三叉路」バス停で降車して住宅街と公園を抜け、徒歩10分で北部市場南門に到着します。本数はかなり多めですが、徒歩での時間も考慮しましょう。 |
【あざみ野駅】 | 「向11」の「向ケ丘遊園駅行」に乗車して、「南水沢」バス停で降車。南門まで徒歩1分という近さです。 |
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爪に火をともすように、人生を転がり落ちてきたモホークカメライター。
グルメやサブカル全般、格闘技関係の情報収集に情熱を燃やし、朝から食べ物の写真を見ながらニタニタ笑っている変態でもある。
見た目はキワモノイロモノだが、中身は捨てられた子犬のように繊細。
なお、体の80%はラーメンでできています。