■バウムクーヘンと魅惑のお菓子たち
リンデンバウムのバウムクーヘンは、そのすべてが手作り。回転する芯棒に生地をかけて焼き、焼けた生地の上にまた生地をかけて焼き、それを繰り返してどんどん太く大きくしていきます。バウムクーヘンは何種類もあって、人気No.1の王道バウムクーヘン「菩提樹」に加え、ふんわり食感の「凜菓」シリーズだけとっても「でこぼこピレネー」や「ふんわりソフト」などが。また、ケーキ・お菓子類にもバウムクーヘンが使われています。社名をそのまま冠した「リンデンバウム」、でこぼこピレネーを使った「月の輪」、人気商品の「ラムレーズン」など、目移りすること間違いなしです。
なお、価格の高騰が収まらないバニラビーンズのように、バターの価格も高くなっています。ベーカリー・パティスリーの単価は目安とお考えください。
ラムレーズン(280円)
ラムレーズンはバウムクーヘンを細かく砕いて、バタークリームと、3週間ラム酒に漬けたラムレーズンを混ぜ込みます。それをゴルフボールの大きさに丸めてチョコレートにくぐらせ、ココアパウダーをまぶしたら完成! リンデンバウム自慢のバウムクーヘンとラムレーズンの濃厚さの中に、バタークリームがアクセントを効かせた一品は、自分へのご褒美やお土産にピッタリです。ラムレーズンはアルコールを飛ばしていないので、「強い洋酒と一緒に食べても相性抜群」と言い切れるほどの重厚さでした。
レアチーズバウム(500円)
バウムクーヘンの穴の下にクーヘンを敷き詰めて、レアチーズをたっぷり充填。その上にフルーツやクリームをたっぷり載せた鮮やかなケーキです。ベースにバウムクーヘンを使っているので、「複数のリンデンバウムの味」をしっかり楽しめる一品。
りんごバウム(400円)
バウムクーヘンの穴に優しいシブーストを入れた、食べ進めるとリンゴの食感も楽しめる満足感の高いケーキです。やわらかなバウムクーヘンと、キャラメリゼの香ばしさが堪りません。見た目以上の「しっとり感」が口の中に広がりました。
この他、バウムクーヘンと甘酸っぱいサワーチェリーをふんだんに使った「リンデンバウム」や、苺ショートケーキ型の「苺ショートバウム」などもあり、大いに目と舌を楽しませてくれました。なお、店頭販売のみの「リンデンバウム」のホールを一台購入する際は、3日前からの予約が必要です。
■変わらないものと、変えていくもの
創業時はバウムクーヘンのみを扱っていた「リンデンバウム」さん。同店オリジナルの人気商品「ラムレーズン」は1975年前後に販売を開始したそうです。その他にも様々な商品を生み出してきた齊藤さんは、「最初から成功した味はない」といいます。長い年月の間で色々と作り方を変えていって、クオリティを上げつつ良い物に仕上げていく。変えてはいけないところはあるけれど、ある程度は柔軟に変えていくことが必要なのです。また、昔と製造方法が違っていたり、すでに製造されていない素材もあったりするため、同じものが作れないというお話も伺いました。
果物などのように、進化は時代が求めるもの。それに沿って対応していくこともまた大切なことです。相対的なバランスの中でお菓子を作り続ける同店では、これからも笑顔で「いらっしゃいませ!」とお客さんを出迎え続けることでしょう。
■店舗データ
【住所】 | 神奈川県横浜市港北区下田町4-7-15 |
【電話】 | 045-562-3928 |
【営業時間】 | 9:30~19:00 |
【定休日】 | 不定休 |
【HP】 | http://linden-baum.com/ |
■お店へのバスはこちら
日吉駅(日21・日22) 「日22」の「サンヴァリエ日吉行」が本数も多く便利です。 |
①駅の出口から、南へ100mの距離にあるバスターミナルへ。「日21・日22」から乗車します。 |
②10分ほどの「駒が橋」停留所で降車。 | |
③バス停から徒歩10秒ほどの距離に、店舗があります。 | |
④帰りのバス停は少しだけ離れたところにありますので、地図を確認してください。 |
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爪に火をともすように、人生を転がり落ちてきたモホークカメライター。
グルメやサブカル全般、格闘技関係の情報収集に情熱を燃やし、朝から食べ物の写真を見ながらニタニタ笑っている変態でもある。
見た目はキワモノイロモノだが、中身は捨てられた子犬のように繊細。
なお、体の80%はラーメンでできています。