■「こだわり過ぎない、こだわりの料理」
池田さんの料理へのこだわりは強く、気配りに満ちています。そのこだわりとは、「できるだけ加工品を使わないこと」「作り置きをしないこと」「食材は全部自分で選ぶこと」そして「こだわり過ぎず楽しむこと」の4つ。たとえば軽食の「ツナメルト」にはツナのオイル煮が使われていますが、こちらは店の自家製。北部市場の水産棟から仕入れたマグロを、ハーブやスパイスを使用したオリジナルレシピにて調理したものとなっています。また、そこに使うマヨネーズも自家製のものだそう。
常時用意されているのはサンドイッチ2種、ツナメルトともう一つは日替わりでキューバサンドなど。焼き菓子とケーキは2、3種類あって、季節に合わせたケーキは日替わり。焼き菓子は西洋のご家庭で味わえるような素朴で暖かいものです。日替わりで提供するランチは、座席数の問題から事前の予約がおすすめ。コーヒーはローテーションで豆を変更し、その他のスイーツメニューは季節に合った旬の素材、その日の仕入れや気分によって、またはお客様のリクエストに合わせてメニューが変動します。
「季節のジャムを挟むヴィクトリアサンドイッチケーキ」もその一つ。ジャムは季節のフルーツでしか作らないため、在庫がなくなったら翌年まで味わえません。ジャム類も当然自家製で、すべてお店で炊き上げているので少量生産。そんな「季節のジャム」は、素材と向き合いながらハーブを加えたりスパイスを加えたりと、お料理と同じようにじっくり手をかけて作っています。
■「お店はお客様が入ってこそ完成する」
お店には、長靴を履いた水産の方や青果の方、寿司屋さんを始めとした飲食店関係者や近所のおじいさん、たまプラーザ近郊にお住まいの情報感度の高い奥様方と、本当に多様な方々が来店しています。「お店はお客様が入ってこそ完成するもの。きっと他にはない幅広い客層が見込めるだろう、と考えていました。それが、ここをより面白く、リアリティのある店にしてくれていると感じています」そう話す池田さんは、「お店は始まったばかりですから、まだ何もやれていません。一つずつ店で表現していきたいと思っています。これからも手間や知恵、アイデア、技術を惜しまず、店作りを行って参ります」と、「未来へ向けての調理室池田」の想いを語ってくれました。
■店舗データ
【住所】 | 川崎市宮前区水沢1-1-1 川崎市中央卸売市場北部市場関連棟45 |
【電話】 | なし ※ 予約や問い合わせは、以下のinstagramやFacebookのメッセージからどうぞ。 |
【営業時間】 | 7:00~13:00(L.O.) |
【定休日】 | 日曜・水曜・祝日 |
【HP】 | http://ikepro.petit.cc |
【Instagram】 | https://www.instagram.com/ikeprox/ |
【Facebook】 | https://www.facebook.com/ikeprox/ |
■アクセス方法
【宮前平駅】 宮04、宮05、生01は、時間によって1番/4番乗り場に変動します。 |
「宮04」の「鷲ヶ峰営業所前行」に乗車して、「北部市場前」バス停降車。ただしやや本数が少なめです。 |
「生01」の「生田駅行」や、「宮05」の「聖マリアンナ医科大学前行」に乗車して、「清水台」バス停で降車。バス路線沿いに西へ8分ほど歩き、北部市場北門から入場します。(「清水台」は溝の口駅からのバス路線もある、本数の多いバス停です) | |
【たまプラーザ駅】 | 地下にある3番バス乗り場から、「た41」の「虹が丘営業所行」に乗車、「平津三叉路」バス停で降車して住宅街と公園を抜け、徒歩10分で北部市場南門に到着します。本数はかなり多めですが、徒歩での時間も考慮しましょう。 |
【あざみ野駅】 | 「向11」の「向ケ丘遊園駅行」に乗車して、「南水沢」バス停で降車。南門まで徒歩1分という近さです。 |
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爪に火をともすように、人生を転がり落ちてきたモホークカメライター。
グルメやサブカル全般、格闘技関係の情報収集に情熱を燃やし、朝から食べ物の写真を見ながらニタニタ笑っている変態でもある。
見た目はキワモノイロモノだが、中身は捨てられた子犬のように繊細。
なお、体の80%はラーメンでできています。