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生活の中に民芸の美しさを。世田谷の器屋さん「工芸喜頓(こうげいきいとん)」

工芸喜頓(こうげいきいとん)アイキャッチ

東急世田谷線の上町駅から世田谷通りを5分ほど歩いた先に「工芸喜頓(こうげいきいとん)」があります。ここは陶器やガラスなどの民芸品を販売している器屋さんです。

どこか懐かしさを感じる書体で「工芸喜頓」と書かれた引き戸をカラカラと開けると、小上がりのある空間に美しい器や涼しげなグラスが並べられています。この場所は元々布団屋さんだったそうで、むき出しの天井や味のある床が時間を巻き戻したような風情です。

工芸喜頓(こうげいきいとん)外観
工芸喜頓(こうげいきいとん)店内の様子

オーナーは石原文子 (いしはらふみこ) さん。クラフトが好きな文子さんとシステムエンジニアのご主人が「日々の暮らし」というネットショップを立ち上げたのが10年程前。それから2年後に実店舗として工芸喜頓をオープンさせました。

名前に込められた器の楽しさ

工芸喜頓という名前は、ご主人がお好きなアメリカの喜劇王 バスター・キートンの映画が由来だそう。他にも「楽しそうだから」と石原さん。
「喜」という字は楽しげで、「頓」という字は敷居の高さを感じさせません。器の楽しさや民芸の温もりを伝えるこのお店の雰囲気にぴったりの名前です。

工芸喜頓(こうげいきいとん)器

店内には主に日本の作家さんの器が並べられていますが、フランスやルーマニアなど海外の商品も取り扱っています。石原さんが現地で買い付けた品もあり、どれも美しいものばかり。

「男性でも気軽に買えるように」と、性別を問わず誰からも愛されるデザインを揃えています。

工芸喜頓(こうげいきいとん)店内の様子

民芸とは「美しく、気持ちが豊かになるもの」

そもそも民芸とはどのようなものを指すのでしょう。
民芸の基準についてお聞きしたところ、少し悩まれて石原さんは話してくれました。

「民芸の基準はハッキリとしていないんです。線引きも難しい。でも美しいもの、気持ちが豊かになるもの、そういうものが民芸だと思います。」

一目惚れした足つきグラス

さて、取材も忘れて美しい器を堪能した筆者は、足つきグラスとインドで作られた真鍮レンゲを購入しました。グラスは熊本の小代焼ふもと窯 井上尚之(いのうえなおゆき)さんの作品で、形が可愛らしく、かといって甘すぎもせず、陶器の質感がほっこり温かいグラスです。

工芸喜頓(こうげいきいとん)足つきグラス

こちらのグラスはあまりにも気に入りすぎて、毎日眺めてはにこにこし、手に取ってはうっとりしています。秋にはこのグラスでワインを飲みながら、お月見を楽しむ予定です。

インドの真鍮レンゲも素敵です。こちらは使い続けると酸化して、また違った風合いに変化するそう。口当たりも良く、ピカピカとした輝きがこれからどのように変化していくのか楽しみです。

工芸喜頓(こうげいきいとん)真鍮レンゲ

生活の中にお気に入りの器があると気分が上がるものです。その幸せは想像以上かも。
みなさんもぜひ工芸喜頓でお気に入りの器を探してみてくださいね。

工芸喜頓(こうげいきいとん)

■オンラインショップ
https://www.hibinokurashi.com/

■住所
東京都世田谷区世田谷1-48-10

■電話番号
03-6805-3737

■アクセス
東急世田谷線上町駅徒歩5分

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