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都市伝説の語り部で放送作家でもある怪奇ユニット「都市ボーイズ」の2人(以下、岸本さん、はやせさん)が目黒区内の名所や伝説のスポットを訪れる観光バラエティー番組「都市ボーイズの都市伝説ツアーズ in めぐろ」。
今回は寄生虫を専門とする珍しい博物館、目黒寄生虫館をご紹介します。
ここは医学博士である亀谷 了先生が1953年に創設しました。研究所としての機能も兼ねているほか、啓発活動や出版活動など様々な事業を行っています。来館者は子供からお年寄りまで幅広く、海外人気も高い注目の博物館です。
長ーーーい!8.8メートルのサナダムシ
中に入ると8.8メートルもあるサナダムシの標本が。これは40代の頃に亀谷先生が自ら取り出したものです。
この標本には来訪したビル・ゲイツ氏も大興奮だったそう。びっくりした様子をTwitterで呟いていたそうですよ。
サナダムシは10メートルを超えるものもいるのだとか。平たい織物の紐の「真田紐」に似ていることから、サナダムシという名前がつきました。
好みの寄生虫が見つかるかも!?個性派ミュージアムショップ
ミュージアム内のショップでは珍しいものが販売されています。おすすめは本物の寄生虫が封入されたストラップ。一つひとつに異なる寄生虫が封入されているので、好みの寄生虫を選べます。
サナダムシが描かれたTシャツもおしゃれ。
目黒寄生虫館は入館料が無料ですが、寄付やミュージアムショップの売り上げが貴重な収入源になっています。施設運営の応援に、来館の記念に、個性派グッズを持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
ポリシーは「きれいに見せる」
創設者の亀谷先生は、長年寄生虫の研究所を設立したいという夢を持っていました。まだ回虫やぎょう虫がたくさんいた時代に、研究所は小さな小屋からスタートしたそうです。今でも入館料が無料なのは「啓発にお金をいただいてはいけない」という亀谷先生のポリシー。
寄生虫は「怖い」というイメージもありますが、ここの展示は美しさも感じられます。「きれいに見ていただくことで、寄生虫のイメージをリセットしてもらいたい」と館長は話します。
寄生性巻貝の研究を行う研究室
特別に研究室にお邪魔させてもらいます。
研究員の髙野さんは寄生性の巻貝について研究しています。例えば、ナマコやクモヒトデに寄生している貝など。世界の巻貝を比較する研究を行っているため、海外とのコミュニケーションを大切にしているそうです。
他にも遺伝子の解析や論文の執筆、講義や解説などを通した普及活動を行っています。
目黒寄生虫館 とは
世界的にも珍しい、寄生虫学専門の研究博物館。1953年、寄生虫学の研究と地域社会への啓発を目的に医学博士の亀谷 了(かめがい さとる)が創設。収蔵品は標本約6万点、図書文献約1万6千冊にのぼり、その内、約300点の液浸標本と関連資料を展示室で観ることができる。
タピオカを守った寄生生物!?むりやり都市伝説
今回は寄生にまつわる都市伝説を。
1970年代にアフリカでコナカイガラムシという虫が大繁殖し、タピオカの原料であるキャッサバを食い尽くしてしまいました。
この状況を救ったのが寄生蜂です。寄生蜂はコナカイガラムシの体内に卵を産みつけ、害虫を体内から駆除するのです。
この寄生蜂を散布することで、コナカイガラムシは制圧されました。そして食料を守れたことで、2千万人が救われたのです。
もしかすると今も世界のどこかで、寄生生物が私たちの生活に影響を与えているのかもしれませんね。
\世界も注目する目黒寄生虫館を、ぜひ動画でご覧ください!/
【都市伝説ツアーズ公式YouTubeチャンネル】
企画:一般社団法人 めぐろ観光まちづくり協会
制作:イッツ・コミュニケーションズ株式会社
目黒寄生虫館
■住所
東京都目黒区下目黒4-1-1
※本記事の内容は公開時点での情報です。公開後の時間経過により名称や情報等が異なる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
(映像公開日:2023年5月9日)
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