生田緑地の自然に包まれて、今日も喫する一杯のコーヒー。
アートな空気に満たされて、いつも味わうスタッフの笑顔。
「カフェテリアTARO」さんはそんなお店です。
■「カフェテリアTARO」とは?
川崎市岡本太郎美術館併設のカフェである、「カフェテリアTARO」さん。生田緑地の緑に包まれたカフェで美術館へ入館しなくても利用できるとあって、足繁くコーヒーを飲みに来られる方もいらっしゃるのだとか。「長年通い続けるお客様との触れあいも大切にしています」と話すのは、店長の東(あずま)さん。常連さんがお話をしに来てくれて、ゆっくり時間を過ごす。そして喜んでいただいて、また来店してくれることを願う――常連さんが多いというのも、居心地のよさが理由の一つとしてあるのでしょうね。
20年ほどの歴史があるこのカフェは市のサービスとしてスタートしたという側面があるため、今なおいくつかの制約があるようです。たとえば、美術館とつながっているという性質上、展示物へのニオイ移りや印象付けを避けるためにカレーなどの匂いの強い食べ物は提供を控えています。しかしそれでも「カレーの需要」は高いため、要望に近い食べ物であるハヤシライスを選択。そして「それだけでは寂しいから」と、オムハヤシライスもメニューに載せています。
■今回は定番メニューをご紹介
オムハヤシライス(950円)
カフェテリアTAROさんの一番人気のオムハヤシは、大人から子どもまで食べられるベーシックな味。オムレツはしっかり固めな部分と半熟とろとろな部分の二重奏で、全体に火を通さず半熟部分を残すことで幅広い食感を楽しめる一品となっています。ハヤシライスのベースはややビターめのデミグラスソース(ドミグラス)で、オムレツの半熟部分が苦味を優しく包み込み、味にまろやかさを生んでいました。このほか「オムトマハンバーグ(1,000円)なども人気のメニューです。
「TARO」限定 太陽のパルフェ(670円)
太陽の塔をイメージしたパフェ。太陽の塔には著作権があってそのままは使用できないため、あくまでイメージです。コーンクリスプの上にソフトクリームを載せて、さらにその上にムースシュークリームをトッピング。そこにミックスベリーを載せ、ストロベリーソースをかけています。黄色いムースシューは「黄金の顔」でしょうから、ストロベリーソースは「赤いイナズマ」のイメージでしょうか。やわらかいシュー&ソフトクリームの食感とあられのようにゴリゴリとした食感のコーンクリスプが一体となって、「対極的に」まとまっているスイーツです。
「TARO」コーヒー(350円)
「TARO」のロゴが目に鮮やかな、オリジナルブレンドの豆を使ったドリップコーヒー。風味が飛んでしまわないように数日分のみを挽いて提供、早めに消費しています。焙煎はハイローストで、そのすっきり爽やかな風味は緑に包まれ開放的なこのお店には合っています。
これらのグランドメニューの他にも春夏秋冬の季節メニューや期間限定の企画展メニューなどがあるので、年間を通して何度も訪れて、風景と一緒に味わってみてください!
■季節ごとのカフェの顔
春夏秋冬の緑の深さや色の移ろいを、コーヒーとともに味わい愉しめる「カフェテリアTARO」さん。季節ごとに顔を変えていく風景そのものが、カフェの顔になっています。それゆえに、内向きの席よりも外を見られる窓際の席が人気なんだとか。場所によっては、オープンテラス席前の池の中に設置されている岡本太郎作品「樹霊」を観ながらゆっくりコーヒーを味わうという、「美術館併設のカフェ」らしい使い方もできる緑の癒しスポットです。
■店舗データ
【住所】 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 川崎市岡本太郎美術館内 |
【電話】 | 044-900-6155 |
【営業時間】 | 10:00~17:30 (12月~2月 ~17:00)(L.O.は30分前) |
【定休】 | 月曜(祝日をのぞく)、祝日の翌日(土・日をのぞく) |
【HP】 | カフェテリアTARO |
※ 美術館を利用しなくても入店可能。
※ 禁煙。
※ お子様連れ歓迎。
■バスでの行き方
【向ケ丘遊園】 | 南口から「溝19」「た83」などを利用して、「生田緑地入口」で下車。 生田緑地東口ビジターセンターの横を通って美術館へ。 |
【溝の口】 | 「溝口駅南口」バス停から「溝19」の「向ヶ丘遊園駅南口行」バスに乗って、「生田緑地入口」へ。生田緑地東口ビジターセンターの横を通って美術館へ。 ※ 溝の口駅では「南口改札」を出るとスムーズです。 |
【たまプラーザ】 | たまプラーザ駅北口バスターミナル(地下)2番乗り場から、「た83」の「向ケ丘遊園駅南口行」に乗って、「生田緑地入口」下車。 生田緑地東口ビジターセンターの横を通って美術館へ。 |
【梶が谷】 | 梶が谷駅の北にあるバスターミナルの1番乗り場から、「向01」の「向ケ丘遊園駅南口行」に乗って、「飯室」下車。 生田緑地東口ビジターセンターの横を通って美術館へ。 |
※ このほか、生田緑地西口サテライトからのルートもあります。
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爪に火をともすように、人生を転がり落ちてきたモホークカメライター。
グルメやサブカル全般、格闘技関係の情報収集に情熱を燃やし、朝から食べ物の写真を見ながらニタニタ笑っている変態でもある。
見た目はキワモノイロモノだが、中身は捨てられた子犬のように繊細。
なお、体の80%はラーメンでできています。