今が旬の冬野菜。
冬野菜の効果や栄養満点の離乳食レシピを栄養士の岡島さんが教えてくれました。
冬野菜の栄養
まず冬野菜といわれて思いつくものはありますか?
鍋の定番野菜である白菜やねぎ、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜や、漬物などでおなじみの大根やかぶなどが代表的な冬野菜です。
冬野菜には身体を温める特徴があります。
それは冬野菜に多く含まれるビタミンEが血行促進作用、ビタミンCには鉄分の吸収を促進する働きがあり、毛細血管の機能を保ってくれる作用があるからです。
そして冬野菜が甘いのにも寒さと関係があります。
厳しい寒さから自分自身を守るために、野菜は水分を減らし糖分を増やします。
水分中の糖度が高くなることで野菜は凍りにくくなります。
そのため寒さの増す冬は野菜の甘みを強く感じることができます。
そして風邪のひきやすい季節である冬に旬を迎える冬野菜には、免疫力を高める栄養素もたっぷり含まれています。
β-カロテンは体内でビタミンAに変化し、のどや鼻、細胞の粘膜を健康に保つ働きをします。
またビタミンCは免疫力を高める働きがあります。
大根
Q.いつから使えるようになるの?
離乳食を始めて赤ちゃんがおかゆに慣れてきたら、ぜひ次のステップに大根を取り入れてみてください。
Q.大根の栄養は?
大根は、離乳食初期(生後5、6ヶ月)のゴックン期から食べられます。
茹でると柔らかくなるため、赤ちゃんでも食べやすく、消化にもやさしい食材です。
大根には、消化酵素やビタミンC、カルシウムやマグネシウムなどの栄養がいっぱい。特に葉っぱや皮近くにはたくさんの栄養が含まれています。
ただし、酵素やビタミンCは熱に弱いため、しっかり加熱する離乳食では失われることが多いです。また、繰り返しになりますが、葉っぱや皮は離乳食では使えません。
白菜
Q.白菜の栄養は?
白菜は、健康を維持するためには欠かせない成分、ビタミンCを多く含みます。
クセがなく甘みがあり、いろいろな食材に合わせやすいので離乳食におすすめの食材です。
Q.いつから使えるようになるの?
白菜は、離乳食初期から食べることができる食材です。
小松菜などの葉野菜が苦手な赤ちゃんは多いかもしれませんが、白菜は柔らかく煮てあげることで甘みが増しますので、食べやすくなります。
離乳食初期では芯の部分は繊維が多いため、葉先の部分のみをすりつぶして使います。
白菜のみぞれ煮(離乳初期)
やわらかく甘味のある白菜の葉先と大根おろしを合わせた、みぞれ煮をご紹介します。
野菜たっぷりの離乳食です。
材料
- 大根:10g
- 白菜:10g
- だし汁:50cc
- 片栗粉:適量
作り方
- 白菜を柔らかくなるまで茹で、すりつぶす 。
- 大根をすりおろす。
- 鍋に湯と大根を入れ煮たて、①の白菜を入れて煮る。
白菜の葉先を使うことで、緑色のあざやかな煮物になります。
大根も白菜も、栄養たっぷりの食材です。
にんじん・大根・小松菜のスープ(離乳食中期)
野菜の旨味とだしの香りがマッチしたおいしいスープのレシピです。
昆布だしで煮て裏ごしすれば、離乳食初期から食べることもできます。
材料
- 大根:10g
- 小松菜:10g
- 人参:50cc
- だし汁:適量
作り方
- にんじんと大根を適当な大きさに切り、かつお昆布だしで軟らかくなるまで煮る。
- 小松菜の葉の部分も加えて弱火でコトコト煮る。
- 取り出して切って、器に入れる。煮汁を加えて完成。
味噌汁にしたり和風スープにしたりとアレンジすれば、大人やお兄ちゃんお姉ちゃんの分も一気に作ることができる便利メニューです。
月齢に合わせて野菜の大きさを変えればモグモグの練習にもなります。
旬の野菜がたくさん摂れて栄養満点の冬野菜レシピ、いかがでしたか?
体を温める効果のある冬野菜で免疫力も高めていきましょう!
KBCほいくえんは、東急グループの企業主導型保育園。学童保育のノウハウを活かし、子どもの『社会につながる人間力』を育み、保護者が安心して便利に利用することができる保育園です。