今回の専門家
長山 千華 氏
プラス株式会社 ジョインテックスカンパニー
セールス&マーケティング本部
スマート事業総括推進部 スマート介護企画部
スマート介護企画課
プロフィール
初めまして、プラス株式会社 ジョインテックスカンパニーの長山と申します。現在はプラスの中で、2020年から介護・福祉施設向け通販のスマート介護という事業の企画職を担当しておりまして、介護・福祉事業所におけるBCPのお手伝いや、防災ツールご提案のサポート等の担当をさせていただいております。
介護施設におけるBCP:2024年BCP策定義務化
介護施設におけるBCPというところで、2024年のBCP策定義務化に向けた、介護事業所様への私たちの取り組みに関してお話をさせていただきます。最初のプロフィールのところでもお話させていただきましたが、プラス株式会社 ジョインテックスカンパニーでは、スマート介護という介護福祉施設向けの通信販売の運営を行っており、私自身は企画職を担当しております。
スマート介護は、介護事業者様に必要な消耗品や、衛生用品などの、介護用品をお届けする通信販売が事業のベースとなっていますが、実は「笑顔の介護をお手伝い」という言葉を事業理念に掲げており、物をお届けするだけではなくて、介護事業者様のお困り事などを解決するということを目指しています。その中でも近年、介護事業者様の間で話題になっているBCP策定義務化というキーワードで、私たちに何かお手伝いをさせていただけることはないかと、日々取り組んでいます。
厚生労働省より、2021年の介護報酬改定の際、介護事業者にも施設系や在宅での介護など様々な業態があると思いますが、そのような業種を問わず、2024年の4月までに全ての介護事業所でBCPの策定を行うように通知がされました。2024年4月というともう間もなくですが、「そう言われても何をしたらいいのだろう」と思われている介護事業者様もいらっしゃると思いますし、皆様もきっと色々と情報を収集している状況なのではないかと思います。
今までお話をさせていただいたように、私達も防災に関して様々な取り組みを行っていますので、「サクッとstockというツールがあります」「こういったカタログもご用意しています」とお客様にご案内することはできますが、実際にお話をしていく中で、いろいろなサービスを単品で取り揃えてはいるけれども、お客様が求めているものはトータルでBCP対策ができるもので、「これらの各種サービスを備えていれば皆さんのBCP対策は万全です」と言い切るのは少し違うのではないかと気付きはじめました。
実際に求められるのは、例えばハザードマップをきちんと確認しているのか、人員はちゃんと参集できるような準備が整っているのかというような部分で、そのようなところまで私達が何かサポートできることはないのかと考え、解決する策を探していました。
いろいろと調べていく中でとあるご縁から、福祉BCPの第一人者であります一般社団法人福祉防災コミュニティ協会の鍵屋先生をご紹介いただきまして、お話をお伺いする中で鍵屋先生が取り組まれている福祉BCPのひな型というツールの存在を知りました。これが私達が求めていた介護事業者の皆様をサポートする理想的な形であると思いました。まさに運命的な出会いでした。
介護施設におけるBCP:BCP策定サポートツールの提供
鍵屋先生との出会いから、私達の福祉BCPに対する目指す部分が明らかになりました。鍵屋先生がご提案されているBCPひな型セットというWord形式のツールは、本当に目から鱗の素晴らしい内容のひな型セットでして、BCPを作る上で必要な事項が全て網羅されていました。介護事業者様の中で、例えばハザードマップだったら、具体的にどこに逃げましょうという避難経路・避難場所や、何かあった時に集まる人員の詳細や人数など施設独自の内容がありますが、該当の項目を埋めていくだけで、オリジナルのBCPが完成すると いう素晴らしいひな型となっています。
それでなくてもお忙しい介護事業者様ですので、このようなものをご提供できれば何かあった時の備えという点で非常に良い安心材料が出来ると考えました。現在では、スマート介護のお客様に対して鍵屋先生のこの貴重な財産をご提案させていただける運びになり、多くのお客様にご利用の提案をしています。
「福祉BCPひな型策定セット」は2022年11月にリリースさせていただき、鍵屋先生にはスマート介護のお客様向けに、特別に動画でメッセージもいただきまして、本当に素晴らしいパッケージが出来上がったと思っています。「スマート介護」と検索していただくと、ウェブページの中央に鍵屋先生のお写真付きでこちらのパッケージを紹介しております。スマート介護の会員になっていただいた事業所様限定で閲覧できる動画もご用意しております。無料で会員登録ができますので、ぜひご覧いただきたいです。
また、先にお話をしていた「危機対策のキホン」や、サクッと兄弟の「サクッとstock」「サクッとkeep」なども全てウェブ上でご覧いただけるようになっております。災害時など電話が繋がらない状況でも使える、鍵屋先生もお気に入りのLINE WORKSというコミュニケーションツールサービスも一緒にご提案させていただいておりますので、ぜひ多くの方にウェブページをご覧いただきたいです。
※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。
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