今回の専門家
丸山 茜 氏
プラス株式会社 ジョインテックスカンパニー
商品本部 商品戦略室
防災備蓄品選定ツール:サクッとstock
先にお話をさせていただきましたが、防災用品を備えなければならないけれども、うちの企業・会社では、何をどれだけ必要なのか、またそれがいくら位掛かるのかというような情報を知りたいというニーズがあることから、2020年に防災用品の購入検討をされているお客様が必要としている量と金額が簡単にシミュレーションできる防災備蓄品選定ツール「サクッとstock」をリリースしました。
実際に実物をご覧いただきたいのですが、口頭で説明しますと30人の従業員がいる会社を想定し、今、帰宅困難者対策条例で言うと、3日分の備えが必要であると言われているので、例えば3日分の備えを検討する場合、30人分を3日分、それに対してお水と食料を備えるなど、備えたい備蓄品のカテゴリにチェックを入れます。すると、すぐに希望内容に沿ったおすすめの商品や必要な個数、価格が表示されます。出てきた概算の見積書を基に内容を深掘りしていただき、お客様の予算などに合わせた防災用品の選定を行っていただくことが出来るツールとなります。
他には無いツールになっていると思っていますので、試してみたいお客様がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただきたいなと思います。
特に介護施設ですと、自力で歩けない方がいらっしゃると思いますので、まずは命を守るために逃げる行為が重要となります。該当地域にはどういったリスクに遭う可能性があるのかをハザードマップ等で確認していただいて、避難経路や避難場所をしっかり抑えた上で、防災の備蓄をしていただくのがマストだと思います。
「サクッとstock」で検索していただくとウェブで閲覧・お試しいただけますので、ぜひ検索していただければと思います。
防災備蓄品管理ツール:サクッとkeep
私共の中では「サクッと兄弟」と呼んでおります「サクッとstock」に続く、第2弾のお客様サポートツールとして、「サクッとkeep」という、今度は防災備蓄品の管理ツールを2022年にリリースさせていただきました。当社が一般企業様、介護施設様、自治体様向けに独自で行った「防災・BCP」に関するアンケート調査の結果では「備蓄をしている企業・団体」と「していない企業・団体」で、約半数ずつの割合でした。防災備蓄をこれから検討するお客様に対しては、先にご紹介した「サクッとstock」をご利用いただくと、防災備蓄品の選定がスムーズに行えます。残り半分の「備蓄をしている企業・団体」については、備蓄品の管理が必要となります。
水や食料、携帯トイレなどにはそれぞれ賞味期限、使用期限がありますが、購入して安心してしまうお客様が非常に多く、最近では「期限が切れてしまったが、どうしたらいいか」というようなご相談をいただくことが増えています。アンケート調査からも防災用品を買ったが維持・管理の部分に課題を抱えているお客様が非常に多いことがわかりました。この課題を解決するために、「サクッとkeep」を開発させていただきました。
多くのお客様の実態としては、excelのリストなどで備蓄品の内容、個数、期限などの情報管理をされていると思いますが考え方としては同じです。それらの情報をツールに置き換え、水・食料に関しては賞味期限を入力していただきます。「サクッとkeep」には、予算の策定時期に合わせて「この商品の期限が切れます」というようなアラート通知を自動的に送信する機能を設けております。必要な時に期限が切れてしまって困らないところが1番のメイン機能であると思っています。
防災用品というと、通常の業務ではなく総務の方がなんとなく管理を任されるということが多いと思います。自治体などでは1年で人事異動となる場合もあり、管理業務をしっかり引き継ぐことが出来ていないパターンが多く感じられます。このツールをご利用いただければ、特に業務の引き継ぎというよりは、ツールの使い方の引き継ぎだけをしていただければアラート通知などは担当者の方に自動的に送信されますので、期限管理という部分のストレスから解消されるのではないかと思っています。
※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。
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