都市伝説の語り部で放送作家でもある怪奇ユニット「都市ボーイズ」の2人(以下、岸本さん、はやせさん)が目黒区内の名所や伝説のスポットを訪れる観光バラエティー番組「都市ボーイズの都市伝説ツアーズ in めぐろ」。
今回は目黒区碑文谷にある経王山 圓融寺(円融寺)をご紹介します。ここは853年に慈覚大師が創建したとされる天台宗の寺院です。清々しい空気が広がる境内に入ってみましょう。
まさかの修復中!健脚の神「黒仁王尊」
圓融寺で親しまれている黒仁王尊ですが、この日はなんと修復中により留守……!都市ボーイズは黒仁王様に会うことができませんでした……。
そんな黒仁王尊は謎が多く、長い間制作者不明の状態でした。しかし1968年に修復に伴う解体作業を行なったとき、吽形尊の体内から木札が見つかったのです。その木札には制作者・制作依頼者・制作年が記載されており、長年の疑問が氷解されたということです。
黒仁王尊は筋肉隆々で足が逞しいことから「健脚の神」として崇拝されています。そのため仁王門には「健康でいられますように」と願いを込めた草鞋がたくさん奉納されていますよ。
なお、黒仁王尊は2023年3月にお戻りになりました。
700年の時を経た棟梁たちの語らい
圓融寺にある釈迦堂は、室町時代の初期に建てられた東京都区内最古の木造建築です。そこには時代を超えて語らう棟梁たち熱い話が残されていました。
戦後間もないころ、この釈迦堂は大規模な復元修理が行われました。その際、天井の奥深くから室町時代の棟梁が残した木札が発見されたのです。そこには一言「我が手よし 人見よ」の文字が。おそらく棟梁は自分の腕前を披露したかったのでしょう。
その約30年後、あるおじいさんが圓融寺を訪れました。おじいさんはあのとき圓融寺を復元修理した棟梁だったのです。そして「我が手よし 人見よ」の木札を自分に対するメッセージだと感じ、その隣に「その手よし 我は見たり」と返事を残したと言うのです。
700年の時を経た棟梁たちの対話に胸が熱くなりますね!
民衆の信仰を示す板碑(いたび)
この辺りは昔の石碑が多く出土しました。今回はその中でも珍しいという板碑(いたび)を住職さんに見せてもらいました。
板碑とは板石で作られた供養卒塔婆のこと。こちらの板碑には日蓮宗のお題目と共に、寄進した時代や名前が掘られています。「浄土に行けますように。ご先祖様が幸せに暮らせますように」との願いが込められた板碑は、当時の民衆の信仰が良く分かる文化財です。
経王山(きょうおうさん)圓融寺 とは
平安時代の853年、慈覚大師により創建。本堂である釈迦堂は東京23区内最古の木造建築で国指定重要文化財である。仁王門の木造金剛力士像は「碑文谷の黒仁王さん」と庶民に広く信仰され江戸時代には空前の黒仁王ブームを巻き起こした。
飽くなき探究心が世界を拓く!むりやり都市伝説
今回は発掘にまつわる都市伝説を。
1979年、アラスカで50,000年前のバイソン(ウシ科の動物)のミイラが発掘されました。好奇心旺盛な科学者たちはこのお肉に興味津々、5年後の晩餐会で食べることにしたのです。シチューにされたバイソンは美味しく、食べたことで体調を崩す人もいなかったそうです。
飽くなき探究心が新しい世界を拓いていくのですね……!
\700年を超えたメッセージを、ぜひ動画でご覧ください!/
【都市伝説ツアーズ公式YouTubeチャンネル】
企画:一般社団法人 めぐろ観光まちづくり協会
制作:イッツ・コミュニケーションズ株式会社
経王山 圓融寺
■住所
東京都目黒区碑文谷1-22-22
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(映像公開日:2023年3月7日)
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