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川崎ICの上にある一軒家イタリアン「Pizza House mocco」

変わらぬ味と、変わらぬ空間を求めて集う人々。
建物は古くても、「そこにずっとある」という暖かい安心感。
「mocco」さんは、そんなお店です。

■自由が丘にも宮前区にもある「mocco」とは?

東名川崎ICを見下ろす高台に店舗を構えるmocco(もっこ)さんは、この場所で40年以上営業する老舗イタリアン。元々は自由が丘にあるイタリアンの「mocco」が本家本元で、両店の創業オーナー同士が友人であったため、川崎市でも「mocco」という名前でお店を始めたそう。ちなみにこの「mocco」は、家紋の「木瓜(もっこう)紋」からきています。昭和50年代当時のままの雰囲気を保っているので、その定番メニューはやはり「昭和のイタリアン」という雰囲気の、古きよき懐かしいラインナップ。しかし、時代に合わせて少しずつ変えてもいるそうです。

お店の特徴は、ほぼ創業当時からあって外観の特徴でもあるオープンテラス。床は張り替えたものの天井や壁は当時のままで、何十年も前から「外で食事ができる一軒家イタリアン」として営業を続けてきました。同店のHPにあるお店の航空写真を見ると、周囲には何もありません。東名川崎ICがあって、今あるマンションなどの多くは、40数年間の歴史の中で建築されたものだそうです。老若男女幅広い客層が訪れるものの、宮前は世帯の年齢層が若く、ベビーカーやお母さん同士の来店が多いのだとか。

お店はイタリアンメインですが、店内は古き良きアメリカンな雰囲気。40~50の席数があって、貸し切りであれば座って60人、立食だと仕切りを外せるオープンテラスまで入れれば100人まで対応可能。ただし、外は荒天だと使えないため、貸し切りパーティーなどをされる場合は当日の天気や人数を確認した方がよいでしょう。サンルームやオープンテラスからは東名高速を眼下に一望することができるので、流れるテールライトをバックにディナーを楽しむ……という昭和な味わい方も可能です。また、オープンテラスとサンルームはペットOK。大型犬を連れた方も多いので、小動物をお連れの方はケージでの同席が安心です。

外に見えるティピーテントは、完全予約制の冬季限定スペース。外は寒くても中は暖房もあってぬくぬく広々な空間なので、寒い季節にはぜひ体験してみてください。

■TV番組でも紹介された、大家族のお父さん

二代目オーナーの大川均(おおかわひとし)さんは、現在46歳。22、3歳の頃からmoccoで働いています。最初は仕事を見ながら覚えていって、元来の手先の器用さもあり自然に業務のすべてに習熟していきました。実は6人姉妹のお父さんで、TV番組への出演経験もあるそうです。

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